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2022.1.14 17:00

【ヒロシのDeepな話】そろそろ中山は芝もダートも“遅い上がり”の馬が浮上する

デルマオニキス

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 関東圏は中山競馬場で暮れの5回、年明けからスタートした1回と連続でロングラン開催中だ。この2開催17日間で、既に13日を消化している。去年の中山開催は1年を通して好天に恵まれる日が多く、そのためか5回中山を迎えても芝の傷み方は例年よりはましで、開催を通してAコースが使用されたにもかかわらずインコースの傷みも少なく、いわゆる「外伸び馬場」が一度も出現しなかった。

 年明けの1回中山はCコースでスタートし、5回中山で使用されたAコースの内柵から6メートル外側に移動柵が設置された。例年より芝の状態が頑丈な上に、移動柵によりインコースの傷みかけた部分がカバーされ、1回中山の初日、1月5日は5回中山同様のイン有利、先行有利の馬場が保たれ、タイム面でも大きな変化は見られなかった。しかし、8日~10日の3日間開催中に明らかな数字面での変化が生じていた。

 走破タイムはそう変わらないものの、日を追うごとに上がりタイムが遅くなり始め、3日間開催最終日の10日は、スローペースになってもメンバー上位の上がり3ハロンが34秒後半という状況になっていた。しかも、35秒~36秒の上がりタイムでも差し切れるという局面も出てきた。6日に積もった雪の影響で馬場が柔らかくなったあとに、3日間開催が行われたことで、ベースの野芝に大きいダメージが掛かり、レース中の馬場の掘れ方(土の飛び方)が見た目にも激しくなっているように見えた。その辺が上がり3ハロンのタイムが遅くなり始めた大きな要因だろう。

 イン有利、先行有利という状況が長く続いた中山の芝だったが、いよいよ冬枯れの芝っぽい「上がりを要するタフさが求められる局面」になってきたと言ってもいいではないか。週末の予報では好天が続くようだが、たとえ馬場の表面は乾いても根っこの水分はなくなりづらい低温期だ。急に走破時計が速くなったり、上がりが速くなったりすることはないはずで、今週の芝も「上がりを要するタフさが求められる局面」であることは変わりないのではないか。速い上がりタイムを出せる俊敏さは武器にならず、遅い上がりタイムの中(速い上がりタイムが出ない局面)でも失速度合いの小さい走りができるタフさが大きな武器になるはずだ。

 また、ダートも先週から上がりが掛かるようになった。これは、暮れの有馬記念週の金曜日、12月24日にまかれた凍結防止剤の影響が徐々に出始め、馬場が粘っこくなっている影響だろう。先週の土曜(8日)のダートも、稍重発表だったにもかかわらず、良発表の時より走破タイムも上がりタイムも全体に遅かった。

 今週の中山は芝もダートも“遅い上がりタイム”の中で浮上する馬を積極的に狙っていきたい。上がりが遅くなるタフな局面になれば馬格に恵まれていること、つまり体重が重いことも有利に働く可能性が大きい。

中山2R(15)バックスクリーン
 前走は1000メートル通過が65秒3の超スローペースで逃げた馬と2番手の馬で1、2着。離された3着とはいえ、勝負所でも初ダートとは思えない行きっぷりを見せ、適性の高さは十分示した。520キロ(前走)の恵まれた馬格。上がりがかかる局面になれば、末脚の威力もさらに増すはずだ。前走は右回りも中山も初めてだった。M・デムーロ騎手によれば、直線に向くと物見をして一瞬ブレーキをかける場面があったとのこと。同じ景色(コース)のなかで走れることも大きなプラス材料だろう。
単(15)。馬連(15)-(5)(8)(9)(11)(12)

中山5R(12)リオシャンパーニュ
 初戦は終始外に張り気味で、加速態勢に入った4コーナーでは遠心力に負けて7、8頭分外を回る大きな距離損があった。そこを差し引けば実質2、3着のパフォーマンスは発揮したといえる。母方は欧州血統で、ゲートを出てからの行き脚の鈍さを見ても、距離が伸びてペースが遅くなることは間違いなくプラス。血統的にも上がりが遅くなる局面には強いはずだ。
単(12)。ワイド(12)-(6)(7)(11)

中山10R・アレキサンドライトS(11)デルマオニキス
 中山ダ1800メートルは過去8戦して【2・0・1・5】だが、上がり3ハロンのタイム順は8戦中7戦が1位で、残りの1戦も2位。着順にムラはあるものの、レースの上がりが遅くなる(かかる)局面になればいつでも勝つ準備はできている馬だ。前走は10着と大きく着順を落としたが、雨の影響で発表は稍重。凍結防止剤もまだまかれていなかったので、普通に脚抜きがよくタイムも出やすい馬場。ポジションを取れない同馬にとっては最悪の局面だったといえる。それでも上がり3ハロン36秒8は勝ち馬を上回る1位。いつも以上の行きっぷりの悪さは中1週のローテーションがこたえた部分もあったような気がする。ここ3戦よりメンバーが手薄になったうえに、捌きやすい12頭立てで、54キロの軽ハンデ。上がりが遅くなる局面が訪れればあっさり突き抜けるシーンもある。
単(11)。3連複フォーメーション(11)-(3)(4)(5)-(1)(3)(4)(5)(6)(9)

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松本ヒロシ(まつもと・ひろし) 関東エイト想定班 

舞台適性・近走

穴指向

馬単・3連単

プロフィル

1963年生まれ、京都府出身。小学校6年生のときに見たカブラヤオーの走りに魅了され競馬好きに。現在はフジテレビ系『みんなのKEIBA』、フジテレビONE『競馬予想TV!』に出演中。

予想スタイル

各馬の舞台適性、過去の相手関係を精査し、そのレースでの独自のランキングを算出。そこから「隠れ格上馬」を発掘することがヒロシ流穴予想のメソッド。

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