天皇賞・春を制し2019年菊花賞以来のGI2勝目を挙げたワールドプレミア【拡大】
5月2日の阪神11Rで行われた第163回天皇賞・春(4歳以上オープン、定量、GI、芝3200メートル(外→内)、17頭立て、1着賞金=1億5000万円)は、福永祐一騎手騎乗の3番人気ワールドプレミア(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が中団追走から直線鋭く伸びて勝利。27年ぶりに阪神競馬場で開催された春の古馬長距離王決定戦を制し、2019年菊花賞以来の復活VでGI2勝目を挙げた。タイムは3分14秒7(良)のレコード。
3/4馬身差の2着にはディープボンド(1番人気)、さらに2馬身遅れた3着にカレンブーケドール(4番人気)が入った。なお、天皇賞5連勝中のC.ルメール騎手が騎乗したアリストテレスは4着に敗れた。
ワールドプレミアに騎乗した福永祐一騎手は、天皇賞・春初制覇。父の福永洋一元騎手は1976年天皇賞・春をエリモジョージで制しており、天皇賞・春の騎手親子制覇を果たした。また、同騎手は8大競走完全制覇まで、残るは有馬記念のみとなった。
◆福永祐一騎手(1着 ワールドプレミア)「非常にタフなレースになって、最後は全馬の脚が上がっている中、良く抜けてきてくれたと思います。もう少しスタートを決めて、いい位置でレースするのがベストでしたが、内枠だったのでうまくリカバリーできました。思ったより早めに外に出す形になったけど、長くいい脚を使ってくれました。全馬が死力を尽くしたいい競馬だったと思います。天皇賞という格式が高いレースを勝つことができて、光栄に思います」
天皇賞・春を勝ったワールドプレミアは、父ディープインパクト、母マンデラ、母の父Acatenangoという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は大塚亮一氏。通算成績は11戦4勝。重賞は19年菊花賞(GI)に次いで2勝目。天皇賞・春は管理する友道康夫調教師は08年アドマイヤジュピタに次いで2勝目、騎乗した福永祐一騎手は初勝利。