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2021.4.9 04:59

【俺のチェックポイント】ジネストラを侮るな!

板津記者はアネモネS2着のジネストラに注目。血統的な魅力もあり軽視禁物だ

板津記者はアネモネS2着のジネストラに注目。血統的な魅力もあり軽視禁物だ【拡大】

 日替わりでGI出走馬の気になる点を取材する「俺のチェックポイント」。桜花賞の4日目は東京サンスポの板津雄志記者が、アネモネS2着の伏兵ジネストラに注目した。アネモネSをステップにした馬は苦戦続きだが、今年は通用するのか。陣営への取材を加味して、激走の可能性を探った。

 アネモネS組は中山芝1600メートルで行われるようになった2000年以降、本番で【1・0・2・46】と苦戦。勝ったのは02年に13番人気だったアローキャリーだけで、当然のように軽視される。

 だが、今年も同レース組が無理と決めつけていいのか。重馬場で1分34秒8の決着は優秀。良馬場以外での1分34秒台は初めてだ。ただ1頭の参戦となる2着馬ジネストラも1分34秒9の好タイムで走破しており、私の中の穴馬センサーが“侮れない”と反応した。


※アネモネSと2着ジネストラの走破内容(競馬予想ツール「Deep」より)

 レースぶりも負けて強しだった。前半3ハロンが33秒9のハイペースで先行総崩れの中、2番手から一旦は押し切り態勢を築いた。北村宏騎手は「厳しい馬場状態で、さらに風も強かった。馬には大変な状況だったと思う。モタれる面を考慮して乗って早めの仕掛けにもなったが、それでも最後までしっかり走ってくれた」と内容を高く評価する。

 管理する鹿戸調教師も「昨秋の休養で体重が増えてたくましくなったし、本当にいいフットワークをする。カイバも食べるようになって中間も馬体を維持している」とこの中間のムードの良さを明かす。8日午後に決まった〔6〕枠(11)番の枠順にも「スタートがいい馬。先入れの奇数番も気にならないし、スッと前につけられるはず」。金曜に阪神競馬場へ移動し、土曜にスクーリングをして万全の態勢で挑む。

 血統にも注目したい。祖母ハッピートレイルズを起点とした一族はシンコウラブリイ(マイルCS)などがいる“藤沢ブランド”。藤沢和厩舎に所属していた北村宏騎手はこの母系についてよく知っており、その特長を「前進気勢」と語る。

 「前へ出ていこうとする意欲の強さがあって、相手が強くなっても頑張ってくれる。ジネストラにもこの血統の良さが出ている。素質をすごく感じているし、まだ伸びる部分も残している。(本番では)そこに期待している」

 母ハッピーパスは紅梅S3着→クイーンC2着→フィリーズレビュー2着→桜花賞4着とレースの格が上がっても崩れなかった。半姉チェッキーノもアネモネS、サンスポ賞フローラSを連勝して、オークスで2着。ジネストラも未勝利Vからいきなりリステッドで好走と、相手強化にも怯まない血の長所は受け継いでいる。本番でもノーマークにはできない。(板津雄志)

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