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2021.4.1 16:30

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(152)~滑り込み出走のツキを生かせ!・エメラルファイト

回避馬が出たことで、ダービー卿CTへの出走が叶ったエメラルファイト

回避馬が出たことで、ダービー卿CTへの出走が叶ったエメラルファイト【拡大】

 先日、日高の牧場の経営者と話をしていて気になるうわさを聞きました。競走馬を手放すことを検討しているオーナーが増えてきたというのです。コロナ禍による本業の不振もあるのかもしれませんが、大きな理由は「馬主としての楽しみがない」ということ。馬主さんですら競馬場に入場できない期間が長く続き、勝った際の表彰式も行われていません。自分の馬が勝ったとしても、現地で喜ぶことができず、口取りの写真を撮ることもできず、ただテレビで眺めているだけでは確かに面白くありませんよね。手元に残る資料がないというのは寂しいものです。

 今週3日から中山競馬場でも制限付きで観客入場が再開され、馬主さんも来場が可能になりますが、GIを除けば相変わらず表彰式は行われません。お叱りを承知で書けば、GI以外でも表彰式を再開してもいいのではないかと思うのです。もちろん、出席者は馬主さん1人に限るなどコロナ対策に万全を期したうえでです。大阪府で5日から“まん防”(まん延防止等重点措置)が適用されるなど予断を許さない状況が続きますが、一刻も早くコロナ禍が収束に向かってほしいものです。

 今週は4月3日の中山メイン・ダービー卿チャレンジトロフィーにエメラルファイトが出走します。登録段階では出走順で次点でしたが、賞金上位に回避馬が出たことで出走枠に滑り込みました。このツキを生かしたいですね。長らくスランプが続いていましたが、後方で脚をためた前走・東風Sが上がり最速で5着と見せ場十分の走り。丹内(祐次騎手)とも手が合う印象です。相変わらず稽古ではよく動きますし、今回も走ればもう本物とみていいでしょう。ハンデも55キロと以前より1キロ軽くなりましたし、激走に期待します。

相沢 郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞18勝をあげている。趣味はお酒。