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2021.1.14 17:18

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(141)~落ち着きが出て雰囲気上々・スライリー

16日の中山9R・菜の花賞に出走するスライリー。相沢師が一発に期待する素質馬だ

16日の中山9R・菜の花賞に出走するスライリー。相沢師が一発に期待する素質馬だ【拡大】

 今週から冬の小倉開催、競馬業界用語では“フユコク”がスタートします。昨年末から2場開催が続いていたので3場開催はほぼ1カ月ぶりに。京都競馬場改修の影響もあり、今年の“フユコク”は8週間のロングランです。地理的に美浦からの直前輸送が難しいため、勝ち鞍の大多数を関西馬に持っていかれてしまいますが、ウチの厩舎からは3週目の出走を目指してオーケーパッションとグリニッジシチーが来週に現地入りします。何とか意地を見せたいですね。

 冬の小倉といえばフグなどの海の幸を楽しみにしている厩舎関係者も多いのですが、コロナ禍で緊急事態宣言下の今年はゆっくりと杯を傾けるわけにもいきません。夏の北海道シリーズと同様に、厩舎関係者には門限が設けられます。まずは感染者を出すことなく、無事に競馬開催を続けていくことが大事。今はじっと我慢の時ですね。

 今週は1月16日の中山9R・菜の花賞(3歳1勝クラス、芝1600メートル、牝馬限定)のスライリーが楽しみです。前走(赤松賞7着)はフレグモーネによる出走取り消し明けで調整の難しい面がありました。今回は順調に来ていますし、何より落ち着きがあって実に雰囲気がいいんです。素質馬のそろう6月の東京で新馬勝ちしたように能力には確かなものがあります。うまくためられればしまいに脚を使えるはず。一発を期待したいですね。

相沢 郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞18勝をあげている。趣味はお酒。