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2020.7.30 04:44

【沢田康文の欧州リポート】記録ずくめキングジョージ

 25日の英GIキングジョージVI&クイーンエリザベスSで、エネイブル(英=J・ゴスデン、牝6)が2017、19年に次ぐ3勝目を飾った。無観客開催ながら、ゴールしたときは近代的なアスコット競馬場のスタンドに競馬関係者からの大きな拍手が鳴り響いた。

 エネイブルより前にキングジョージを2勝した馬は2頭。フランスの名牝ダリアが1973、74年、スウェインが97、98年とともに連覇しているが、3勝は史上初の快挙となった。

 スウェインの2勝目にも騎乗していたエネイブルのL・デットーリ騎手にとってはラムタラでの初制覇から25年、L・ピゴット元騎手に並ぶ最多7勝目となった。

 今回は、記録ずくめのレースとなった。前日に昨年の英ダービー馬アンソニーヴァンダイクが取り消して3頭立てになり、これは史上最少頭数。コロナ禍でクラシックの時期が遅れ、総賞金が3分の1以下になったなどが原因だろうが、復活を遂げたエネイブルをデットーリ騎手は「彼女は戻ってきました。6歳になっても能力は変わらず、最高の牝馬です」とたたえた。

 引退の予定を1年延ばし、凱旋門賞(10月4日、仏パリロンシャン、GI、芝2400メートル)で17、18年に次ぐ史上最多の3勝目を目指す。英オークスを9馬身差で圧勝したラヴとの対戦は、今年の欧州競馬の最大の見どころとなりそうだ。

 一方、武豊騎手が凱旋門賞で騎乗予定のジャパンは3着に終わった。R・ムーア騎手は「ぬれた芝に終始ノメってしまい、力を出せませんでした」とコメント。次走は未定となっている。(在仏競馬記者)