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2020.3.27 05:05

【馬人クローズアップ】中野翔調教助手

サンアップルトンに期待を寄せる中野助手

サンアップルトンに期待を寄せる中野助手【拡大】

 今週の「馬人」は、日経賞にサンアップルトンを送り出す中野翔調教助手(34)=美。中野栄治調教師との父子タッグで、重賞Vを狙っている。

 トレセンに親子鷹は多いが、このタッグは少し遅咲きだ。中野栄治調教師を父に持つ中野翔調教助手がトレセンデビューしたのは20代後半。約3年間、小島太厩舎でスタッフを務め、谷原義明厩舎を経て4年前に父の厩舎の一員となった。

 「中央にいる馬はそれだけで幸せ。どの馬も、長くいられるようにしてあげたいですね」

 まだ短い厩舎キャリアにあって、28日の日経賞に出走するサンアップルトンは、デビュー前から知る一頭だ。柴田善騎手とコンビを組んだ昨年10月の岩船特別で2勝目を挙げると一気に出世街道に乗り、重賞にまで駒を進める存在となった。

 「ひと言でいえばかみ合ってきましたね」と中野助手。早くから素質を感じさせたものの、精神面が弱く、普段のトレーニングでも思うようなメニューを消化できなかった。だが、今は違う。

 「以前は(柴田)善臣さんにも稽古で“追い出すと走りがバラつく”と指摘されていましたが、最近は“順調。いいよ”とそれだけ。本当に良くなるのは来年でも、重賞でどれだけやれるのか楽しみです」

 昨年暮れに調教中のアクシデントで靱帯(じんたい)を痛め、今は調教に乗る頭数を減らしている。厩舎で世話をする飼い猫『ミーちゃん』に癒やしを求める時間も増えたが「父の厩舎に来たとき、3年以内に年間2桁勝つことと獲得賞金2億円を目標にして、去年クリア(14勝)できたんです。一頭一頭、ひとつでも長く走って目標をかなえていけたら」と前向きだ。まずは今週、愛馬がどでかい花火を打ち上げる。 (内海裕介)

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