中央競馬:ニュース中央競馬

2019.11.28 16:06

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(84)~もう順番ですね・アストロブレイク

石川裕紀人騎手が騎乗して勝利したマイネルミンドール

石川裕紀人騎手が騎乗して勝利したマイネルミンドール【拡大】

 ジャパンCが行われた24日の東京3Rで、(石川)裕紀人が騎乗したマイネルミンドールがデビュー3戦目で初勝利をあげました。単勝6番人気の人気薄で、われわれも手応えありとまでいかなかったのですが、道悪も味方につけて、これまでと一変した走りを見せてくれました。

 この1勝、鞍上にはとても自信になったはず。というのも、追い比べで競り勝った2着馬の鞍上がムーア騎手だったからです。

 以前、こちらでも触れたことがありますが、裕紀人がデビュー時から大目標として常に名前をあげているのがムーア騎手。騎乗フォームも真似しているほどなのですが、そんな世界を代表する腕達者との追い比べですから、僕も正直、これはやられた、と思って観ていました。それを頭差でしのぎ切ったのですから、さすがに本人も嬉しそうでした。

 JCデーのこの日を中心に、一流外国人騎手が大挙して来日するこの時季は日本の若手騎手にとっては受難のシーズン。乗鞍が減り、チャンスのある馬への騎乗はグンと限られてしまいます。そんななかでの今回のVですから、これは価値ある1勝と認めていいでしょう。この日は準メインのウェルカムSをルーキーの岩田望来騎手が勝ち、喝采を浴びていましたが、生きのいい若手が世界の名手への対抗軸になっていければ、もっと日本の競馬も盛り上がるはず。モンゴル勢の上位独占が長く続く相撲界でも、ここに来て若手の台頭がチラホラ見られるようになりました。競馬の世界もぜひ続いてほしいものです。

 では今週のおすすめを。30日(土)の中京1Rに福永騎手で出走するアストロブレイクはデビュー戦(3着)、前走(2着)と対戦した相手が強すぎました。前走でも3着以下は突き放していますし、もうそろそろ順番が来ていいはず。引き続き具合もいいので、ぜひ決めてもらいましょう。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞18勝をあげている。趣味はお酒。