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2019.10.10 16:49

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(77)~府中替わりで今度こそ!・ヘイワノツカイ

前走6着も休み明けを叩いて状態は良くなっているヘイワノツカイが惜敗続きにピリオドを打つ!

前走6着も休み明けを叩いて状態は良くなっているヘイワノツカイが惜敗続きにピリオドを打つ!【拡大】

 日本の悲願は、またしてもお預けになってしまいました。凱旋門賞に挑んだ日本馬3頭は、キセキの7着が最高。いずれも日本ではトップクラスの馬だったのですが…。複数のジョッキーが敗因に挙げていましたが、やはり馬場の差が大きいですね。芝2400メートルで2分31秒を要するような芝では、全く力を出せませんでした。

 日本の芝は軽くて時計が出やすいのですが、最近は異常に速すぎます。芝1600メートルで1分30秒台が出るなんて、ちょっと信じられません。現場サイドとしても、これだけ速いタイムで走ってしまうと脚元のダメージなどが心配。もうレコードが頻発するような馬場づくりは止めて、パワーの要る馬場に変えていった方がいいのではないでしょうか。このままでは日本競馬の“ガラパゴス化”は進む一方。凱旋門賞に日本馬が遠征しても永遠に勝てないでしょうし、逆に日本に海外の一流馬がやって来ることもますます少なくなるでしょう。

 血統や調教技術は欧州と遜色ないところまできているので、あとは馬場への対応だけ。JRAも日本馬に本気で凱旋門賞を勝ってほしいと願うなら、札幌・函館の洋芝のようなパワーが必要なコースを作っていくべきでしょう。マラソン選手が高地トレーニングで鍛えるのと一緒です。いくら速いタイムで走っても世界に通用しないのでは意味がありません。

 3日間開催の今週は13日東京7R(3歳上1勝クラス、芝1600メートル)のヘイワノツカイが楽しみ…というよりは、もういい加減に決めてほしいですね。前走(6着)はそれこそ時計の速い中山マイルで、位置取りが後ろすぎました。休み明けを叩いて状態は良くなっていますし、広い府中に替わるのもプラスでしょう。このクラスで2着3回の実力馬。もう惜敗は要りません!

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞18勝をあげている。趣味はお酒。