【中京記念】激闘!グルーヴィット、重賞初制覇

2019.7.22 05:11

 サマーマイルシリーズ第1戦・中京記念が21日、中京競馬場で16頭によって争われ、3番人気のグルーヴィットが、中団から差し切って重賞初制覇。1600メートル戦になった2012年以降、初めて3歳馬が優勝した。2着は6番人気のクリノガウディー、1番人気のプリモシーンは3着に敗れた。

 中京を締めくくるマイル重賞を制したのは、3歳馬グルーヴィット。1着から4着までがハナ、クビ、クビ差という激戦を制して重賞初制覇を挙げた。初コンビで見事に勝利に導いた松山騎手が充実の表情を浮かべる。

 「最後まで踏ん張ってよく頑張ってくれました。強い馬もたくさんいましたが、その中できっちりと勝ち切ってくれましたし、強い競馬だったと思います」

 好スタートから4番手につけたが、道中は中団まで下がる展開。ただ鞍上は「3、4コーナーでズブくなるのは頭に入っていたので、(エンジンを)ふかしながら直線に入ることができました」と冷静に回顧。何発も右ムチを入れながら勝負どころに入り、ジリジリと脚を伸ばし続け、ゴール直前で差し切った。3歳馬の勝利は1970年のゼットアロー以来、49年ぶり。芝1600メートルで行われるようになった2012年以降では、初めての快挙だ。

 デビューからダートで2連勝を飾り、初めての芝となったGIII・ファルコンSで2着。GI初挑戦のNKHマイルCでは、直線で進路がふさがる不利で10着に敗れたものの、今回、見事に巻き返してデビュー5戦目での重賞勝ち。松永幹調教師は「前走が力を出せなくて負けたというのがあったからなんとかここで勝ててよかったです」と笑みを見せた。

 血統的にみると母系は、ルーラーシップやドゥラメンテなど活躍馬を多数輩出するエアグルーヴ系。「これで完成じゃないでしょうし、まだまだよくなってくると思います」とトレーナーは続ける。

 このあとは放牧に出る予定で、秋の路線については未定。ただヴィクトリアマイル2着プリモシーンなどの年長馬を撃破し、賞金加算に成功したことで視野は大きく広がった。雨の影響を受け、一度も良馬場がなかった夏の中京開催だが、飛躍のきっかけをつかんだグルーヴィットの周囲は明るく輝いていた。 (山口大輝)

グルーヴィット

 父ロードカナロア、母スペシャルグルーヴ、母の父スペシャルウィーク。鹿毛の牡3歳。栗東・松永幹夫厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。戦績5戦3勝。獲得賞金6892万8000円。重賞は初勝利。中京記念は松永幹夫調教師が2012年、13年のフラガラッハに次いで3勝目、松山弘平騎手は初勝利。馬名は「楽しむ。母名より連想」。

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