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2019.7.11 16:08

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(64)~差しの利く馬場で一発!・プレシャスブルー

7月13日福島の信夫山特別に出走予定のプレシャスブルー。差しの決まる馬場になっており、手頃なハンデ54キロなら勝っても何ら不思議はない

7月13日福島の信夫山特別に出走予定のプレシャスブルー。差しの決まる馬場になっており、手頃なハンデ54キロなら勝っても何ら不思議はない【拡大】

 7月8、9日はセレクトセールに参加してきました。月並みな感想になりますが、とにかく値段が高すぎます! 2日目の当歳セリでは旧知の馬主さんと「ノーザンファームか社台ファーム生産で2000万円以下の牝馬」というターゲットを定めていたのですが、つり上がる一方の価格に競り負けてばかり。終わったときにはドッと疲れが出てしまいました。

 今回のセールでは落札価格(税抜き)が1億円を超える馬が初日に21頭、2日目に20頭と合計41頭も誕生しました。しかし、現実を言わせてもらえば生涯獲得賞金が1億円を超える馬はほんのひと握り。個人で10億円近い買い物をされた方もいらっしゃいましたが、昔と比べるとつくづく馬主さんが変わってきたと感じます。競走馬の価格が上がることは生産者にとっては悪い話ではないのですが…。

 高額取引馬が続出した背景には昨今の種牡馬事情も反映されているのでしょう。キングカメハメハが種牡馬を引退し、ディープインパクトも頸椎の痛みで種付けを中止している現状。この2頭の産駒に人気が集中しました。今後の種牡馬の勢力図にも注目です。セールで初年度産駒を見た中では、イスラボニータが良かったですね。見栄えのする子供が多く、なかなか走ってきそうな印象。2年後が楽しみです。

 今週は7月13日福島・信夫山特別(3歳上2勝クラス、芝2600メートル)のプレシャスブルーに期待。前走(5着)は休み明けが影響しましたが、ひと叩きして状態は上がっています。福島に好走歴がありますし、かえって小回りで早めに動いていく形が合っているのかもしれません。福島も開催後半に入り、差しの決まる馬場になってくるはず。手頃なハンデ54キロなら勝っても何ら不思議ではありませんよ。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞17勝をあげている。趣味はお酒。