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2019.7.10 12:02

【佐藤洋一郎・馬に曳かれて半世紀(94)】七夕に煌めいた天才・武豊~そうか“武の葉”サラサラか(1/2ページ)

7日中京10Rの有松特別で人気の盲点となった(2)ムーンチャイムが快勝。“天彩”ユタカの腕はまだまだ衰えていないことを示した

7日中京10Rの有松特別で人気の盲点となった(2)ムーンチャイムが快勝。“天彩”ユタカの腕はまだまだ衰えていないことを示した【拡大】

 武豊騎手が31年ぶりの函館滞在で話題になっていたが、その初日は6戦1勝2着1回に終わった。ならば日曜日に? と函館の出馬表を見たら1頭もない。中京のメイン11RプロキオンSの本命馬マテラスカイに騎乗登録していたのだから当然だが、となるとこの日は中京で量産か? と騎乗馬をチェックしていて、10R(2)ムーンチャイムが天の川の牽牛のようにピカッときた。

 これだ!! 昨年も夏場(8~9月)に調子を上げて重馬場で勝ち上がっているし、前が競り合う感じの展開もはまりそう。ここ2戦(復調途上)の内容からも、たとえユタカでも即座に人気にはならない。

 よし、勝負! この七夕のヒラメキ予想がズバッとはまり、翌日(月曜日)のサンスポ競馬面で

【佐藤洋一郎中京10R3連単29万2520円◎○△】

という大型の短冊がたなびいていた。

 こういうヒラメキというよりコジツケ、ヒトリヨガリに近い予想がタマタマ日の目を見たことはあっても、ズバリ的中したのは何年、何十年前だったか…記憶の糸がたぐれない。

 俺たちに明日はない--のではなく、昨日(過去)はない。明日しかない、明日に向かって撃て! というダンゴ打ち人生の鉄則を破ってもあまりあるほどの“多重クロス”が「七夕に煌めいた天才」には絡み合っていた。

 ルメールやデムーロ、モレイラやレーンといった気鋭の外国人騎手が勝ち鞍を重ねて脚光を浴びるなか、昔ほど乗り馬に恵まれなくなった感のあるタケユタカの名声は、かつての飛ぶ鳥を落とすような勢いを失いつつある。34歳のルメールより二回り近い50歳という年齢からすれば仕方ない部分もあるが、キタサンブラックを日本競馬史上最強、最高賞金獲得馬の座に押し上げたばかりの名手の腕が衰えたわけではまったくない。百戦錬磨の試練をかいくぐって、今やいぶし銀ともいえる神の手を随所で駆使している。予想メディア(ダンゴ打ち)さえそうした目には見えないラムタラ(神の子)ハンドを見落とし、あるいはそれが発揮される瞬間を予測する労苦を怠っているかのようにも見える。

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