競走馬の除外を受けてJRAが会見を開いた。左から2人目が伊藤忍・裁決委員、左端が吉原英留・獣医委員【拡大】
JRAは15日、東京、阪神、函館競馬の土、日(15、16日)の出走予定馬が禁止薬物のテオブロミンを摂取した可能性があることを発表。その可能性がある全頭を競走除外とした件について説明する会見が同日、阪神競馬場で行われた。
JRAの厩舎に販売された飼料添加物(商品名グリーンカル)が原因で、以前から出回っていた。吉原英留獣医委員は「使用実績はありました。以前から検査は行われていて、以前のロットでは検査結果は陰性だったのですが、今回のロットは陽性だったということです」と返答した。
今後、販売元となる日本農産工業が扱う商品の販売や同添加物の販売に関しては、「ロットごとの陰性証明があるものについては使えるということ。その業者さんだから(販売を停止する)、ということには現時点ではならないということです」と同委員は話した。
また、来週の宝塚記念(23日、阪神、GI、芝2200メートル)に出走を予定している馬については「基本的には検査が必要な馬につきましては、検査を行いまして、きょう(15日)、あす(16日)にかけて検査を行うという態勢を取っています」と説明した。