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2019.6.6 16:21

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(59)~梅雨空を味方に一発だ・ペルソナリテ

先週のコラムで推奨したレノーアが、相沢師の期待に応えて由比ヶ浜特別を制した

先週のコラムで推奨したレノーアが、相沢師の期待に応えて由比ヶ浜特別を制した【拡大】

 先週のコラムで推奨したレノーアが、期待に応えて由比ヶ浜特別を制してくれました。芝1400メートルを狙ったのが当たりましたし、軽ハンデの51キロも利きました。この後はひと息入れて、新潟日報賞(8月10日、新潟、3歳上3勝クラス、芝1400メートル)を目標にしていくつもりです。再び同じ左回り7ハロンのハンデ戦ですし、52キロくらいで出られるようなら楽しみですね。

 先週からクラス再編で3歳と年長馬の混合戦がスタートしましたが、レノーアの勝利には今年から4歳馬の降級制度が廃止されたことも大きく関係しているように思います。強い馬が下がってこず、勝ち切れなかった4歳以上の馬が相手なら、重賞などでもまれてきて斤量も軽い3歳馬の方が有利ということでしょう。実際にウチの馬だけでなく、翌日の三浦特別でもゴルトマイスターが強い勝ち方をしていました。

 ただ、喜んでばかりもいられません。降級がなくなったということは、上級クラスの在籍馬がどんどん増えていくということを意味します。もっと高額条件のレース数を増やしていかなければ、出走枠にあぶれてしまう馬が続出してしまうでしょう。ただでさえデビュー前の2歳馬を抱えていて馬房の回転には頭を悩ませているだけに、この先どうなっていくのか心配です。

 また、これまでは早い時期に2勝目、3勝目を挙げて頭打ちになってしまっても4歳夏を待てば降級の“逃げ道”がありましたが、これからもうそんなことは言っていられません。見切りというか、競走馬の回転サイクルがさらに早くなっていくことが予想されます。そうなると、預託していただく2歳馬や1歳馬の頭数をさらに増やさなければいけないかもしれません。この先1年くらいは動向を見極めながら、頭を悩ませる日々が続きそうです。

 今週は8日東京・多摩川S(3歳上3勝クラス、芝1600メートル)のペルソナリテが楽しみ。格上挑戦の前走・福島牝馬Sでも4着と見せ場を作ってくれました。ためが利けば切れる脚を使えますし、丹内祐次騎手とも手が合いますね。先週のような高速馬場では厳しいと思いますが、週末にひと雨降りそうなだけに馬場傾向も変わるでしょう。昨年12月の阪神戦Vは荒れ馬場でのものでした。ぴったりの舞台でハンデ53キロなら、梅雨空を味方に一発があっていいと思います。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞17勝をあげている。趣味はお酒。