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2019.4.11 16:49

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(52)~ファイトのぶんまで駈けろ! ミラクルブラッド

皐月賞回避のエメラルファイトは日本ダービーを目標に調整される

皐月賞回避のエメラルファイトは日本ダービーを目標に調整される【拡大】

 先週は期待通りにアイリスフィールがデイジー賞を快勝してくれました。相変わらず道中で掛かる面を見せたのは課題ですが、直線を向いたときの手応えが他の馬とは違っていました。これで2月の遅いデビューから3戦2勝。何とかオークス(5月19日、東京、GI、芝2400メートル)に出走させたいですね。今後はスイートピーS(28日、東京、L、芝1800メートル)で優先出走権を狙うか、収得賞金900万円でも出走できるようなら直行も考えています。

 さあ、弾みをつけて皐月賞挑戦! と思っていたのですが、すでに皆さんご存じの通り、エメラルファイトは右前脚球節部の捻挫のために出走回避となってしまいました。アクシデントが起きたのは土曜(6日)の調教後。手入れをしているときに脚が腫れてきてしまいました。きっと、運動しているときにどこかで捻(ひね)ってしまったのでしょうね。競馬の世界には予期せぬアクシデントがつきもの。馬を順調にレースに使うということがいかに大変か、おわかりいただけるかと思います。

 幸い症状としては軽く、消炎剤などを用いて症状を抑えることもできたのですが、先のある馬なので無理をしないことに決めました。今後はまず1週間、厩舎で様子を見て何事もなければダービー(5月26日、東京、GI、芝2400メートル)に目標を切り替えたいと思います。その際は改めてご声援のほど、よろしくお願いいたします。

 ファイトの無念は、13日の中山12R・利根川特別(4歳上1000万下、ダート1800メートル)のミラクルブラッドに晴らしてもらうとしましょう。芝でもやれると思っているのですが、今ひとつ結果の出ない現状なので再びダートへ矛先を向けます。ダートならこのクラスでも3、3着。しかも、かなり強い相手と戦ってのもので、まだ底を見せていません。除外で予定が1週スライドする形になりましたが、かえっていい方に出たようで状態は文句なしです。先々は牝馬の交流重賞路線でも期待できるような走りを見せてほしいですね。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞16勝をあげている。趣味はお酒。