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2019.3.14 17:30

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(48)~思い出のGIIで師弟Vだ・エメラルファイト

エメラルファイト(左、芦毛馬)

エメラルファイト(左、芦毛馬)【拡大】

 今週は土日の中山3歳重賞に期待馬を送り込みます。3月16日のフラワーC(GIII、芝1800メートル)にアイリスフィール、翌17日のスプリングS(GII、芝1800メートル)にはエメラルファイトがスタンバイ。ここで賞金加算、あるいは優先出走権を獲得できればクラシックへの道が開けるだけに、力が入ります。

 スプリングSといえば、思いだすのは14年前(2005年)。ダンスインザモアで勝ったときのことです。500キロ近い大型で乗り味も良く、期待していた馬でした。デビューから4戦3勝で重賞初制覇を飾っていざクラシックに臨んだものの、同期にいたのはあの怪物ディープインパクト。ノド鳴りの症状があったこともあって結果は出ませんでしたが、皐月賞のパドックではウチの馬の方が立派に見えたものです(笑)。その後も1年以上の長期休養などを挟みながら現役を続け、8歳時に何と12番人気で福島記念を勝ってくれました。5年7カ月30日ぶりの重賞Vは、いまだに破られていない重賞最長間隔勝利記録なんですよ。

 エメラルは久々にクラシックを意識できる存在です。全2勝は1600メートルで挙げていますが、札幌2歳Sで小差4着したように距離に融通は利くはず。2走前の朝日杯FS(6着)ではたまたま大きく出遅れただけで、前走をみてもゲートは悪くありません。それに、中間は(石川)裕紀人が付きっ切りでけいこをつけていることもあって、デキがすごくいいんです。今年の元日付で掲載していただいた裕紀人との対談では「師弟で重賞を勝つ」という目標を掲げましたが、今回は最大のチャンスだと思っています。

 アイリスもいいんですよ。デビュー戦Vの内容が良かったですし、今週の追い切りにまたがった(石橋)脩も「すごく真面目な走りをする」とほめてくれました。うまく折り合いさえつけば、ひょっとしたらひょっとするかも…。可能性を秘めた2頭への応援、よろしくお願いします。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞16勝をあげている。趣味はお酒。