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2019.3.11 15:54

【リレーコラム】競走馬の世界も外国人労働者が多数~東京サンスポ

漆山貴禎記者

漆山貴禎記者【拡大】

 自宅の近くに、しばしば足を運ぶ焼きとんがおいしい店がある。従業員は全て東南アジアからの外国人労働者。生キュウリを頼んでも浅漬けが出てきたりするのはご愛嬌だが、レバーなどの焼き加減は絶妙でありがたく舌鼓を打っている。慢性的な人手不足が叫ばれる中、我々の生活で外国人労働者はなくてはならない存在になっている。

 競走馬生産や育成の世界も例外ではない。人手不足を補うためにウオーキングマシンやトレッドミルの導入を進めている牧場もあるが、それにも限界がある。やはり、基本的な馴致は人間が騎乗して進めなければいけない。馬産地・浦河町ではすでに100人以上のインド人労働者が牧場での調教騎乗者として働いており、他にフィリピン人、マレーシア人も50人程度が牧場で労働に従事している。

 中央競馬でも競馬学校厩務員課程への応募者数の減少は深刻な課題だ。今年度の秋期募集から応募資格などが変更になり、年齢制限(満28歳未満)が撤廃されるが、どれほどの効果があるかは不透明だ。また、地方競馬や牧場から中央への人材流出につながる懸念もある。

 3月4日に行われたJRA定例記者会見の席上、木村一人理事は個人的な考えと前置きしたうえで次のような見解を述べた。「人材確保は国レベルの課題で、全ての産業との戦いになっています。一定の職種については将来的に外国人労働者の力を借りることを想定しておかないと、対応できない時代が来るかもしれないと思っています」。10年、いや数年後の競馬面ではカタカナ名の調教助手や厩務員のコメントが躍っているのかもしれない。

漆山貴禎(うるしやま・きよし) 東京サンスポ記者 

データ

3連単

プロフィル

1981年生まれ、山形県出身、O型。東京大学文学部卒。当日の特別レースから、最も“馬券を買いたい”1鞍をピックアップ。赤門の名にかけて某先生には負けられない!?

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緻密にデータを解析し、厩舎取材で現場のエッセンスをプラス。常にプラス収支を目指し、手堅くバントと一発長打を打ち分ける!?

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