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2019.2.7 17:00

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(43)~芝でもやれるぞ! ミラクルブラッド

相沢郁調教師

相沢郁調教師【拡大】

 先週3日の中京4Rでシリウスインパクトが障害デビューを果たしました。めったにハードル転向させないウチの厩舎にとっては、約2年半ぶりの障害戦。結構期待していたのですが、結果は12着と散々でした。長い目で見ないといけないかもしれませんね。

 障害といえば、中山グランドジャンプ連覇など重賞11勝を挙げた横山義行・元騎手の次男、琉人(りゅうと)君をウチの厩舎で引き受けることになりました。現在はJRA競馬学校騎手課程の1年生。順調にいけば、来年の秋から厩舎実習を始めることになります。琉人君は入学式の際のインタビューで「父の勝った中山大障害を勝ちたい」と宣言していました。「その意気やよし」と言いたいところですが、正直なところ障害レースの先行きには不安を感じています。

 その理由は、障害戦に騎乗するジョッキーが極めて少なくなっているからです。今年の障害戦に騎乗した騎手は28人いますが、そのうち20代は5人だけ。このままでいくと、あと10年もたてばジョッキーがいなくなってしまうでしょう。学校を卒業するときには平地と障害の免許を両方持っているのですが、なかなか若手が参入してきません。やはり落馬による大ケガがつきものなので敬遠してしまうのでしょうね。個人的には「根性を見せてみろ!」と言いたいところですが…。オジュウチョウサンの登場で障害戦にスポットライトが当たっているだけに、ジョッキーの育成はみんなで考えていかなければいけない課題です。

 今週は9日(土)、東京9R・テレビ山梨杯(4歳上1000万下、芝1800メートル、牝馬)のミラクルブラッドに期待。前走は上位2頭が強すぎましたが、3着と復調のきっかけをつかめました。大野拓弥騎手とも手が合う印象です。昨年12月の休み明けから4戦目になりますが、状態もすこぶるいいですよ。血統や走りから芝でもやれるはず。今年はもっと上のクラスに行けると信じている一頭。牝馬限定戦できっちり結果を出したいと思っています。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞16勝をあげている。趣味はお酒。