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2018.11.7 05:02

【沢田康文の欧州リポート】クマーニ師が今年限りで引退 今後はサラブレッド生産専念

 ジャパンCで優勝した最後の外国馬となっているアルカセットを管理していた英国のルカ・クマーニ調教師(69)が先月、今年限りでの引退を表明した。

 ニューマーケットのベッドフォードハウス調教場で開業するクマーニ師は、アルカセット以外にも1998年の英ダービー馬で翌年ジャパンCに出走したハイライズなど、43年間のキャリアで数々の名馬を手掛け、ブリーダーズCマイルやドバイデューティフリーなど世界各国のGIを制覇。ランフランコ・デットーリ騎手の師匠としてもその名を知られる。デットーリ騎手は14歳のときクマーニ厩舎の門を叩き、現在まで続くその輝かしいキャリアをスタートさせた。

 4日のローマ・カパネッレ競馬場では、クマーニ師の母国であるイタリア競馬で現在唯一のGI競走となっているリディアテシオ賞が行われ、クマーニ厩舎のゴッドギブン(牝4、父ナサニエル)が今年の英国見習い最多勝利騎手の18歳ジェイソン・ワトソン騎手を背に優勝(同騎手はGI初勝利)。欧州競馬史に名を残す伯楽の花道を飾る、おとぎ話のような物語になった。

 クマーニ師は今後、生産者としての活動に専念し、サラブレッドの生産にその力を注ぐことを表明している。 (在仏競馬記者)