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2018.10.12 05:02

モレイラ、騎手免許1次試験は涙の不合格…

モレイラ騎手は騎手免許の1次試験で不合格。ショックを隠しきれない様子だった(撮影・菅原和彦)

モレイラ騎手は騎手免許の1次試験で不合格。ショックを隠しきれない様子だった(撮影・菅原和彦)【拡大】

 JRAは11日、来年度の新規騎手、調教師免許の第1次試験合格者を発表した。通年騎手免許の取得を目指していたジョアン・モレイラ騎手(35)=ブラジル=は不合格。調教師免許試験を受験した蛯名正義騎手(49)も不合格となった。一方、豪州などで活躍する藤井勘一郎騎手(34)は難関を突破。来年1月の騎手免許2次試験に挑む。

 突きつけられた厳しい現実に、百戦錬磨の名手も落胆の色を隠せなかった。JRAが発表した騎手免許1次試験の結果。合格者は1人いたが、その番号は激戦区、香港で3季連続リーディングに輝くなど世界にその名をとどろかせるモレイラ騎手のものではなかった。

 「非常に心が痛んでいる。大きいパンチをもらった気持ち」。同日夜、大井競馬場で騎乗前に取材に応じたが、普段は冗舌な名手の言葉が重い。来年の受験についても、「イエスともノーとも言えない」と動揺を隠せない。決定しているのは28日までの日本での騎乗と、12月9日までの短期免許を申請中であることだけだ。「自分だけでなく、家族のこともある。じっくり相談して決めたい」と話すにとどめた。

 それでも、日本への愛情は変わらない。「日本の国の美しさ、人の優しさ、設備を含めた全体的なレベルの高さに感動している。日本が大好きだ」と語ったが、だからこそ不合格のショックは大きかった。「たくさんの方々のサポートに応えられなかった。申し訳ない」と最後は涙を浮かべながらも、メインのレディスプレリュードはきっちりとV。“マジックマン”の意地を見せた。(板津雄志)

★狭き門

 騎手免許試験は、外部からの受験者に1次試験(競馬関係法規など)が課される。外国人は英語での受験が可能。2次試験は口頭試問で、日本語で行われる。来日経験豊富だったM・デムーロ騎手も1年目は不合格。2度目の受験で通年免許を取得した。調教師免許試験は難関で知られ、今年も130人以上が受験し、1次試験突破は21人。2次試験をパスするのは例年、1桁にとどまる。