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2018.10.10 05:03

【矢作芳人調教師 信は力なり】豪州GI制覇へ熱き応援を

豪州GI・コーフィールドCに挑戦するチェスナットコート

豪州GI・コーフィールドCに挑戦するチェスナットコート【拡大】

 新装なったパリロンシャン競馬場の黄金色に輝くグランドスタンドは美しかったが、やや重厚感に欠けていて、歴史の重みが失われたように感じた。しかし、凱旋門賞の歴史と伝統はやはり全く失われていなかった。

 勝ったエネイブルには感服するしかない。長期休養明けをオールウエザーで叩いた2戦目で、道中は力んでいるように見えた。しかも中間には発熱したとも聞く。着差はわずかだったが、完勝といっていいだろう。欧州馬の底力を見せつけられた思いだ。

 香港やドバイでも遠征のアウェー感は感じるが、パリロンシャンほどではない。それが、凱旋門賞というレースなのである。それでも挑まなければ栄光はない。ノースヒルズ軍団のチャレンジングスピリットには尊敬しかない。自分もいつの日か、それもできるだけ早く…との思いを、一層強くした。

 さて、現在のわれわれの挑戦は豪州(コーフィールドC=20日、コーフィールド、GI、芝2400メートル)である。チェスナットコートは1日にウェリビーの検疫厩舎に入厩後も、順調に調整を続けている。今回の遠征は、何といっても戸田厩舎のソールインパクトと、厩舎の垣根を越えてチームを組めているのが大きい。海外遠征、とくに検疫が厳しく、完全隔離される豪州では、1頭か2頭かは天と地ほどの差があるものなのだ。

 10日は、芝コースでの1週前追い切りを併せ馬で行う予定になっている。今回は休み明けであり、賞金の増額に伴ってメンバーも強力になったが、チーム一丸となって馬の状態を上げていければ、面白いチャレンジになると考えている。

 日本での馬券発売も決まった。自分もスタッフもモチベーションは上がる一方である。熱き応援をお願いしたい。 (JRA調教師)