ローズSに出走予定のサトノワルキューレ【拡大】
3日間開催の中日(16日)、阪神では秋華賞TR「第36回ローズS」が行われる。クラシック上位組は不在で、さながら2冠馬アーモンドアイへのチャレンジャー選出戦だ。巻き返しが期待されるのは、オークスで3番人気6着だったサトノワルキューレ。サンスポ賞フローラSの覇者が、夏を越してどこまで成長したかをアピールする。
桜花賞とオークスはアーモンドアイの独壇場だった。サトノワルキューレはサンスポ賞フローラS勝ちの勢いのままオークスに挑んだが、見せ場さえ作れず6着で終了。
「距離もいいと思っていたけど、GIなのである程度は押し上げて行かなければならなかった。それに一線級との手合わせが初めてで、急なペースアップに対応できなかった」と辻野助手。経験の差は大きかった。
成長を期した夏は、北海道の下河辺牧場で充電し、先月15日に帰厩。先週のCWコースではともに出走するカンタービレを含めての3頭併せで、ラスト1F11秒7と鋭く伸びた。「動きは良かった。体に丸みがあり、ひと回り大きくなった。見た目にもいい」と、抜かりのない仕上がりだ。
阪神は3月のゆきやなぎ賞(12F)で、のちにダービーで4着となるエタリオウを退けV。今回は9Fと短いが、「距離が長いに越したことはないけど、外回りだからテンから忙しくなることはない。問題ないと思う」と言い切る。
最後方16番手から豪快に突き抜けたフローラSを思えば、外回りで末脚を生かし切れれば敵はいない。もう一度アーモンドにチャレンジするのなら、やはりVを決めておきたい。(夕刊フジ)