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2018.7.25 05:01

【沢田康文の欧州リポート】テレビゲームが縁で!?武豊にスペイン調教師から騎乗依頼

武豊

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 フランスに遠征した武豊騎手(49)=栗・フリー=は22、23日に計4鞍に騎乗した。500万下に在籍するジェニアル(栗・松永幹、牡4)と挑んだGIIIメシドール賞で豊マジックが炸裂(さくれつ)。「きょうは落ち着いてリズム良く走れたので、この馬が秘めていた能力を引き出せました」と軽快な逃げ切りを振り返った。

 4頭立ての直線競馬で初めて逃げる形となり、「良い意味で馬が戸惑ってくれました」。気難しさのある馬だが、レース中は左前方を走っていたテレビの中継車に対して物見をしていたことも折り合い面に幸いしたという。ジェニアルと武豊騎手のコンビは次走、8月12日に行われる欧州最高峰のマイルGIジャックルマロワ賞(ドーヴィル、芝・直1600メートル)に挑む。

 日本馬以外では同じ日のリステッドレースで、スペイン版1000ギニー3着馬のスファに騎乗。A・ソトローリング調教師は半年前にマドリードで開業したばかりという27歳の若手で、少年時代にテレビゲームで武豊騎手を使用していたという縁で依頼が舞い込んだ。先行策から7着に敗れたが、「ユタカは世界的な名ジョッキー。またタイミングが合えばぜひ騎乗をお願いしたいです」と話していた。

 今夏は英国の騎手対抗戦シャーガーCへの3年ぶりの出場が決まっており、また秋にはクリンチャー(栗・宮本、牡4)での凱旋門賞(10月7日、パリロンシャン、GI、芝2400メートル)参戦も控えている。国内ではJRA通算4000勝のカウントダウンに入り、多くの取材が舞い込む日々だ。「今回は良い遠征になりました。暑い夏ですが、体調を管理して、また良い競馬をお見せできるように頑張ります」と語り、日本が誇る天才ジョッキーはフランスを後にした。 (在仏競馬記者)