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2018.7.12 19:30

【函館だより】地元の歓声を再び~丹内祐次騎手(1/2ページ)

マイネルミラノとのコンビで一昨年の函館記念を制している丹内祐次騎手

マイネルミラノとのコンビで一昨年の函館記念を制している丹内祐次騎手【拡大】

 7月7日の函館競馬の帰り道、タクシーの窓越しに浴衣を着た多くの子どもたちが歩いているのに気がついた。「今日はどこかで祭りでもあるんですかね」とつぶやくと、運転手さんが「函館の風習で、七夕の日は子どもたちがお菓子をもらいに、家や店などを訪ね歩くんですよ。飾ってある短冊を目印に家々で“ろうそくいっぽんちょーだいな”と歌うと、お菓子や食べ物をもらえるんです。北海道内でも函館ぐらいですかね。中学生なんかは体力があるから、一日で一年分のお菓子をもらってくることもあるとか」。まるでハロウィンじゃないか!と調べてみると「ロウソク貰い」という行事。もともとはロウソクも渡されていたようで、歌詞は「竹に短冊七夕祭り 大いに祝おう ろうそく一本ちょうだいな」というそうだ。

 その後、某競馬関係者も御用達という噂を聞きつけ訪れた中央病院前駅近くのバー『Sunrise』でも、その話題に。「小学生の頃はもらいに歩き回っていましたね。中学生になると“さすがにやめておけ”と言われましたが…。今でも歌えますよ」と、普段は建築関係の仕事をしつつ、週末夜にスタッフとして働いている20代半ばの青年が口ずさんだ。34歳になって初めて知った土地の風習に感心しつつ、こうして歴史は紡がれ、函館の街が盛り立てられているんだなと感じた。

 少年時代に同様の経験をへてきたのが、地元・湯川町出身の丹内祐次騎手。先週の当コラムで触れた同町の『雨宮館』もよく知っていて、「子どもの頃によく親に連れていってもらいましたよ。たしか大きい風呂の方が、子どもにとってはめちゃくちゃ熱くって(笑)」と振り返る。

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