【リレーコラム】東京サンスポ~さまざまなつながりがある競馬の世界

2018.6.11 19:19

 先々週の安田記念は、サンスポ紙面でGI連載『東西現場記者走る』を担当し、◎リアルスティール15着で轟沈。僚馬のモズアスコットに劇的な連闘Vを飾られ、意気消沈して勝ち馬の取材に取り組みましたが、表彰式を見届けようと馬場に入ると、懐かしい顔に出会えました。優勝レイをまとって芝を歩くモズアスコットに笑顔でカメラを向けていた、北海道浦河町のシュウジデイファーム・石川秀守代表です。

 2001年の牧場開場以来、育成馬としてはキョウエイギア(16年ジャパンダートダービー)、ダノンレジェンド(同JBCスプリント)で交流GIを制していますが、今回が初めてのJRA・GI制覇。昨夏の札幌開催以来の再会でもあり、握手を求めると「大牧場じゃなくても、勝てるんですね」と感慨深げで、暑さによる汗か、涙か、目はぬれているようにも見えました。「矢作先生(矢作芳人調教師)でなければ、勝てなかったと思います」と、やはり連闘で最高の仕上がりに持ってきたトレーナーの手腕を絶賛。牧場に初重賞をもたらしたスーパーホーネット(07年スワンSなど重賞4勝)など、師とのつながりは長く、同馬での05年朝日杯FS、07、08年マイルCS、10年安田記念でいずれも2着だった鬱憤をまとめて晴らしました。

 僚誌・週刊ギャロップ在籍時には毎年、POG取材で同牧場を訪問していましたが、初めて会話をしたのは09年の春。ギャロップ臨時増刊『丸ごとPOG』の編集で当時、私は門別、新冠、静内あたりの牧場取材を担当したのち、北海道在住の記者が取材した浦河の牧場ページの修正のやりとりを電話でしていました。電話越しに、「この一番右下の馬、走ると思うので一番上に持ってきてもらえますか?」と石川代表。1ページに7頭で、取材担当者の原稿順に一番上に大きく1頭、その下に3頭ずつ2列並ぶレイアウトの中、7番目の馬を一番大きくというのだから相当自信があるのだろうと思っていたら、その「モズ」は札幌で新馬勝ちから札幌2歳S2着と活躍しました。思えば、モズアスコットの北側雅司オーナー(名義はキャピタル・システム)が、「グランプリ」名義のときに持っていた馬。競馬って、いろんなところでつながっているんですよね。

閉じる