テイエムオペラオー死す…GI7勝、時代築いた希代の名馬

2018.5.20 05:00

 世紀末覇王、天国へ-。現役時代にJRA最多タイ記録のGI7勝を挙げ、昨年キタサンブラックに塗り替えられるまで歴代最多賞金獲得馬だったテイエムオペラオーが、17日に繋養(けいよう)先の北海道新冠町・白馬牧場で死んでいたことが19日、分かった。22歳だった。

 20世紀末に抜群の勝負強さで王位に君臨したオペラオーが、この世を去った。6年前から種牡馬生活を送っていた白馬牧場で、17日の放牧中に心臓まひを発症。午後2時20分ごろに息を引き取った。同牧場の長浜和也社長は「突然のことで残念です。献花台を作り、ファンの方がお見えになった場合の対応をしようと思います」とコメントした。

 1998年8月にデビュー。骨折による5カ月の休養後はとんとん拍子に出世し、99年の皐月賞では200万円の追加登録料を支払って出走し、見事な差し切り勝ちを収めた。クラシックレースを追加登録馬が制したのは初。同年のJRA賞で最優秀4歳牡馬(現3歳牡馬)に選出された。

 年間無敗の重賞8連勝、うちGI5勝を挙げた2000年が現役時代のハイライト。どんな接戦でも競り勝つ驚異的な勝負強さで、史上初めて秋の古馬王道GI3連勝を飾り、文句なしの年度代表馬に選ばれた。01年の天皇賞・春でGI7勝目をマークし、同年の有馬記念5着を最後に現役を引退。04年にはJRA顕彰馬に選出され、殿堂入りを果たした。

 種牡馬としては目立つ活躍馬を送り出せていないが、現役時の生涯獲得賞金18億3518万9000円は、昨年末に引退したキタサンブラック(18億7684万3000円)に抜かれるまでは歴代最多。数々の記録と記憶を残した偉大な名馬が、クラシックシーズンの真っ最中に天へと駆け上った。

 ◆テイエムオペラオーを管理した岩元市三元調教師 「(2月に定年した)私がここまでやれてこられたのはオペラオーのおかげ。いつも全力で崩れることなく走ってくれた。印象に残るレースは皐月賞。直線で大外から差し切った、あの脚はすごかった。昨夏に牧場で会ったとき、年をとったなと思ったけど…。今年も会うのを楽しみにしていた。寂しくなるね」

 ◆テイエムオペラオーの馬主だった竹園正繼氏 「知らせを受けて驚きました。残念です。オペラオーの当歳(0歳)馬が現段階で9頭ほど。頑張ってくれることを期待しています」

★テイエムオペラオーの競走成績はこちら

テイエムオペラオーの歴代1位の記録

 ★年間獲得賞金最高 10億3600万4000円。4歳時の2000年に記録。8戦全勝(すべて重賞)で、史上初めて1年間に10億円の賞金を獲得した。2位は17年のキタサンブラック(5歳時)で8億934万円。
 ★JRA重賞最多勝 12勝。1999年GIII毎日杯、GI皐月賞、00年GII京都記念、GII阪神大賞典、GI天皇賞・春、GI宝塚記念、GII京都大賞典、GI天皇賞・秋、GIジャパンC、GI有馬記念、01年GI天皇賞・春、GII京都大賞典。ほかにスピードシンボリ、オグリキャップ。
 ★年間JRA重賞最多勝 8勝(00年)。
 ★JRA・GI出走機会最多連勝 6連勝。00年天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念、01年天皇賞・春まで。その後、宝塚記念2着、天皇賞・秋2着、ジャパンC2着で、JRA・GI出走機会最多連続連対(9連続連対)をマーク。
 ★JRA・GI最多勝 7勝。ほかにシンボリルドルフ、ディープインパクト、ウオッカ、キタサンブラック。

テイエムオペラオー

 父オペラハウス、母ワンスウエド、母の父ブラッシンググルーム。1996年3月13日生まれ。北海道浦河町・杵臼牧場生産。栗毛の牡馬。現役時の馬主は竹園正繼氏で、栗東・岩元市三厩舎に所属。戦績は26戦14勝。獲得賞金は18億3518万9000円。

閉じる