【マイラーズC】レース展望

2018.4.16 19:55

 関西圏の舞台は阪神から京都に移り、日曜メインにマイラーズカップ(22日、GII、芝1600メートル)が行われる。1着馬に安田記念(6月3日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権が与えられる一戦。今年はフルゲート18頭に満たない15頭がエントリーしてきた。GI馬こそ不在だが、マイル界制圧を目指す豪華な顔触れがそろっている。

 最有力候補はエアスピネル(栗東・笹田和秀厩舎、牡5歳)だ。1600メートルは通算【4・3・1・1】という安定感で、昨年は同距離で重賞を2勝した。秋のマイルチャンピオンシップはハナ差2着に敗れたが、寸分の狂いもなく馬群を縫ってきた勝ち馬ペルシアンナイトとミルコ・デムーロ騎手をほめる他なく、地力は間違いなくマイル界最上位だ。昨年はマイラーズC(2着)が年明け3戦目だったが、今年は昨年5着だった安田記念に向けて、ここを始動戦に定めて調整。1週前追いでは栗東坂路で4ハロン51秒7の好時計をマークするなど、5カ月ぶりでも仕上がりに不安はない。デイリー杯2歳S、京都金杯の重賞2勝を含め【2・2・1・0】を誇る京都コースで、GIへ弾みをつける。

 サングレーザー(栗東・浅見秀一厩舎、牡4歳)は、昨秋のマイルCSで3着。GI初挑戦ながら、直線で外から鋭く脚を伸ばして0秒1差に好走した。続く阪神Cもレコード決着の3着に善戦しており、GIに手が届くほど力をつけている。中間は放牧で激戦続きの疲れを癒やし、精神面でも成長。こちらも京都外回りコースで【2・0・2・0】と安定しており、世代レベルの高さに定評がある4歳馬としても期待は大きい。

 モズアスコット(栗東・矢作芳人厩舎、牡4歳)は、破竹の4連勝でオープン入りし、阪神C4着、阪急杯2着と好走。重賞でともに1番人気ながら勝利を挙げられなかったが、さすがの末脚を示した。京都は1戦1勝、1600メートルも2戦2勝だが、1400メートルの前走でも少し掛かっていたように、折り合いがポイント。道中スムーズなら、重賞タイトルに手が届く。

 ブラックムーン(栗東・西浦勝一厩舎、牡6歳)は、前走の京都金杯で重賞初制覇。それまでの直線勝負一辺倒と違い、勝負どころで早めに動く内容で、競馬の幅を広げた。もともと、3走前のマイルCSでも0秒3差(6着)に善戦していたが、6歳にしていよいよ脂がのってきた印象だ。ここ3戦続けて最速の上がりをマークするなど、決め手はメンバー随一。マイル6勝、京都3勝はともにメンバートップタイで、実績ほど力は見劣らない。

 ロジクライ(栗東・須貝尚介厩舎、牡5歳)の充実ぶりも目を見張る。約2年ぶりの実戦だった4走前こそ7着に敗れたが、その後はマイルで2、1着の成績を残してオープンに再昇級。前走の六甲Sは2着に0秒3差をつける完勝だった。京都コースはシンザン記念Vを含めて【2・1・0・0】の好相性。成長力のあるハーツクライ産駒で、今の勢いなら一気にGI実績馬を撃破しても不思議はない。

 ダッシングブレイズ(栗東・吉村圭司厩舎、牡6歳)は、昨年のエプソムC勝ち馬。その後は休養が長引いたが、8カ月ぶりの実戦だった小倉大賞典を4着、金鯱賞で5着と上々の走りを続けている。今回は走り頃の叩き3戦目で、全7勝中6勝を挙げる1600メートル。オープン特別の洛陽Sを勝った京都マイルで期待は膨らむ。

 ヤングマンパワー(美浦・手塚貴久厩舎、牡6歳)は、昨年の3着馬。GIでこそ2桁着順が続くが、GII、GIIIでは安定した内容が光る。5カ月ぶりの臨戦は過去最長となるが、早めに栗東トレセンに移動して順調にきており、一昨年10月の富士S以来の重賞4勝目へ陣営も調整に余念がない。

 その他、2015年シンザン記念優勝実績があり、ここ3戦はオープン特別でいずれも2着のグァンチャーレ(栗東・北出成人厩舎、牡6歳)、前走の東京新聞杯で0秒3差(7着)のベルキャニオン(美浦・堀宣行厩舎、牡7歳)あたりも展開次第で好勝負が望めそうだ。

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