【リレーコラム】東京サンスポ~ドバイで日本馬に欠けていたもの

2018.4.16 15:04

 半月前のことだが、ドバイ国際諸競走を現地で取材してきたので、レースが終わっての印象を少し伝えたいと思う。14頭が参戦した日本勢はヴィブロスのドバイターフ2着が最高という成績。日本勢の体調自体は良かったと取材では感じられた。では、何が足りなかったのか。

 ドバイターフ、シーマクラシック、ワールドカップと3連勝した地元ゴドルフィンには『絶対に勝つ』という意思がみられた。ほぼ全てのレースで主導権を握っていたからだ。その一方、日本馬は総じて消極的。シーマクラシックに関しては超スローペースにもかかわらず後方に固まっていて、目も当てられなかった。

 馬券が発売されたレースで、勝てる位置での競馬と思えたのは、ターフ3着同着のリアルスティールと、ゴールデンシャヒーン5着のマテラスカイだけ。おおむね日本馬は折り合いに気を使いすぎて勝ちを逸していた。鞍上が固定されず、コロコロ変わる時代も影響しているのだろう。改めて思った。本当に強い馬はレースを支配できる馬。それこそキタサンブラック&武豊騎手のような…。ダート戦は馬場が違いすぎて、GIになると日本のダート馬ではスピード不足。芝の先行馬でも連れてきたら面白いかもしれない、と感じた。

 今回の出張ではドバイ政府観光・商務局のご協力があり、観光面で充実したので少し紹介したい。今回、最も魅入られたのはアクアシアター「ラ・ペール」。2017年8月にオープンしたばかりのドバイ初の常設ショーだ。シルク・ド・ソレイユなどの演出を手掛けたフランコ・ドラゴンが芸術監督を務める『水と映像とアクロバット』をまじえたショーは驚きの連続だった。

 まず、客席に囲まれたステージ中央のブラックホールのような大きな穴を見て、今まで見てきたものとは何か違う…と感じた。その穴には水が張られていてプールになっているのだが、そこから次々とパフォーマーが出てきたり、水があふれてステージ上に広がったかと思えば、いつの間にか引いて乾いていたりと不思議な感覚。ビッグバンから始まった映像も鮮やかで、星の誕生、生物の誕生…などを壮大に描いていた。

 超人的なアクロバットは舞台を飛び出し、観客席まで巻き込むくらいのど派手な演出。あまりネタバレしてもいけないので詳しくは書かないが、バイクを使ったパフォーマンスには度肝を抜かれた。ときには意表を突く笑いも盛り込まれて、終わったあとの満足度はかなりのもの。というか、1回だけでは全てを見ることができないので、また行きたいと思ったほどだ。

 また、新名所では『ドバイフレーム』が忘れられない。ザビール公園にそびえ立つ巨大な黄金の額縁。見たこともない風景に、車で通りすぎる観光者は間違いなく振り返ることだろう。夜になるとライトアップもされる。高さ150メートル、幅93メートルというスケールの大きさは、さすが何でも世界一を目指すドバイらしい。額を通して、北東に古い歴史を物語る「オールド・ドバイ」、南西に近代的な「ニュー・ドバイ」が広がるコンセプトがあるようだ。展望フロアや、ドバイの未来を描く3D映像ショーもあり、さまざまな角度で楽しめる施設となっていた。

 他にも、3大スーク(ゴールド、スパイス、オールド)巡りや、ドバイクリークを横断する伝統の渡し船『アブラ』、ドバイ一のウオーターパーク『アクアベンチャー』など、定番の観光スポットがたくさんある。個人的には、ビル群の上空を最大時速80キロで滑走するジップライン『X・LINE』にいつか挑戦してみたい。

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