【リレーコラム】関西競馬エイト~トラックマンのこだわりby増井

2018.4.12 16:16

 週中はトレセンで出走予定馬の取材&採時、週末は競馬場でレース後のインタビュー、レース短評、成績表の作成がエイトTM(トラックマン)の基本業務。ここでは、成績表作成に使う戦評コード(相撲でいうところの決まり手)を取り上げたいと思います。馬柱の下段に3文字でレース内容(逃切る、先抜出、外鋭伸など)を表すのですが、少しずつ更新、追加されて、今ではその数300近く。障害戦専用、道中で不利があったときだけに使うフレーズなど、細部に渡った表記が並んでいます。

 後方でついて回っただけの馬に使う「後方侭」、道中の番手はそれほど悪くなかったけど、伸びることもなかったという馬に使う「流込む」などは、個人的にはよく使うフレーズですが、上位入線馬にはもう少しこだわった表現が必要なケースも。先日、なるほどと思ったのがナムラキヌ(3月24日、阪神ダート1800メートル=3着)に使われた「直漸進」。追って瞬時の反応は鈍かったが、残り100メートルくらいで伸びてきたというレース内容でした。ビービーブレスユー(3月17日・須磨特別=3着)は、道中で内から押し上げたシーンが着順に大きく関わったとして「内進出」。単なる差し切りに思えたレース内容でも「鮮差切」や「楽差切」を採用するケースもあり、成績担当者の「少しでも詳しく伝えたい」というこだわりが、そこには詰まっています。

 ひと昔前の競馬教室では新聞の見方を説明する際、「馬柱でこの3文字を見ておけば、他の個所はさほど重要ではない!」と、荒っぽい説明をした先輩TMもいたほど(笑)。その他、紙面には各担当者のこだわりが多く詰まっています。ぜひ、これからのGIシリーズも競馬エイトをご愛読のほど、よろしくお願いいたします!

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