相沢調教師コラム・トレセン365日WEB版(2)~復帰間近の裕紀人にエールを!

2018.4.12 16:01

 先週はうれしい報せがありました。ウチの(石川)裕紀人(騎手)がリハビリの病院を退院し、JRA競馬学校で馬に乗り始めたのです。昨年7月16日の福島10Rで落馬負傷(左下腿骨骨折)してから、8カ月以上も休んでしまったことになります。もう骨折した個所は大丈夫なのですが、これだけブランクが長いといきなりの復帰は無理。学校での騎乗リハビリがひと段落したら、トレセンで追い切りにまたがり、実戦はそれからですね。もう少し時間がかかりますが、ようやく先が見えてきた感じ。春の府中開催のうちに、皆さんの前に元気な姿を見せてほしいと思っています。

 昨年7月に初めて重賞を勝った(ラジオNIKKEI賞=セダブリランテス)矢先の事故。これからというときの長期離脱だっただけに、忘れ去られていないかが心配です。ケガによる休養が原因で、乗り馬が集まらなくなったジョッキーを何人も見てきましたから…。すでに減量特典もなくなっていますし、自身の置かれた厳しい状況をしっかりと自覚して努力していくしかありませんね。関東ではなかなか若手騎手が育っていないだけに、まだまだチャンスはあるはず。レースで追えるのは強みですし、デムーロやルメールもギャロップ誌上の対談で「これから伸びる」と評価してくれていました。上を目指せるだけのモノは持っているはずなので、末永く応援してあげてください。

 今週は15日中山5R(3歳500万下、ダ1800メートル)のキタノユウキが楽しみ。同舞台の前走はハイペースをこらえて、よく3着に粘ってくれました。函館芝1000メートルで新馬勝ちした馬ですが、適性はダートの中距離にあったよう。やはり、馬はいろいろと試してみないとわかりませんね(苦笑)。6月の遅生まれなのでこれからまだまだ良くなってくるはずですし、中間はさらに筋肉がついてきた気がします。状態もいいので期待してください。

■相沢郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞16勝をあげている。趣味はお酒。

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