【スプリングS】ハッピーグリン、いざ中央連破

2018.3.14 05:06

 フジテレビ賞スプリングSに出走を予定している地方・ホッカイドウ競馬所属のハッピーグリンの追い切りが13日、門別競馬場の屋内坂路で行われた。軽快な動きで駆け上がり、好調をアピール。中央の重賞は初挑戦となるが、前走のセントポーリア賞を完勝しており、チャンスは十分ありそうだ。

 2004年のコスモバルク以来の地方所属馬による皐月賞出走へ。バルクと同じホッカイドウ競馬のハッピーグリンが軽快に坂路を駆け上がった。

 「強い道営馬」をつくる礎とも言える屋内調教用坂路で3ハロン36秒0-12秒3をマーク。馬なりで好時計をたたき出した。手綱を取った服部茂史騎手(レースは大野騎手)も、「ノーステッキであれほど動いたのは初めて」と驚きの表情だ。

 「昨夏、札幌で2戦(コスモス賞・すずらん賞)した頃は多少トモ(後肢)が疲れやすい面もみられたが、冬場にかけて弱さがすっかり解消された」と成長ぶりを振り返るのは、地元で3年連続リーディングを獲得中の田中淳司調教師。

 「ぜひ中央の芝で走らせたい」。2歳時から期待を込めた通り、芝での3戦は馬券圏内を外していない。前走・セントポーリア賞は15年にドゥラメンテが制した出世レース。直線で外に持ち出すと、上がり3ハロン33秒3の豪脚で中央馬を撃破した。

 「大野騎手もレース後、『すごく切れる』と言ってくれた。思ったよりも遠征のダメージも少なく、相変わらずびっしりと調整できている」

 前走同様、通常のメニューに加え、週1~2回坂路で1日3本乗り込む「打倒中央仕様」で鍛え上げてきた。6日の1週前追い切りも、3本目の坂路ながら、力強い足取りで3ハロン36秒0を計時。再度の遠征も「2度本州へ運んだ際も動じなかったので苦にしないはず」と不安はない。中山への輸送は約1100キロメートル。14日の午後6時に門別を出発し、15日の午後2時に中山に到着予定だ。

 「コースは中山に替わるが、右回りの千八はコスモス賞で経験済み。末脚を生かせる流れになれば」

 ホッカイドウ競馬からの挑戦者が中央クラシック戦線を沸かせて14年。北のトップトレーナーは、「まずはスプリングSに集中。目の前にある目標をひとつずつつかんでいきたい」とトライアルから全力投球の構えだ。 (山下広貴)

★弥生賞V→皐月賞2着

 コスモバルクは2003年にホッカイドウ競馬の田部和則厩舎からデビュー。道営4戦2勝2着2回の成績で、JRAの百日草特別に出走して9番人気でV。続くGIIIラジオたんぱ杯2歳S(現GIホープフルS)も連勝した。

 3歳になって弥生賞も勝ちJRA3連勝を果たし、皐月賞では1番人気に支持されたが、ダイワメジャーの2着。ダービーは掛かり気味の早め先頭から9着に失速。秋はセントライト記念をレコード勝ちして、菊花賞に挑んだが4着だった。地方競馬所属のままJRAのクラシック3冠すべてに出走した。

 古馬になってもJRAに挑戦し続けたが、GIは勝てず。しかし、06年にシンガポール航空国際CでGI勝ちを果たしている。

★フジテレビ賞スプリングSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

閉じる