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2018.3.7 05:01

【沢田康文の欧州リポート】多大な功績残したヌレイエフ

 4日の弥生賞に未出走馬のヘヴィータンクが出走した。重賞でデビューするのは海外でもまれだが、フランスではノーザンダンサーの後継種牡馬として多大な功績を残したヌレイエフのケースが知られている。

 2億7000万円という1歳馬としては当時2番目の高値でスタブロス・ニアルコス氏に落札されたヌレイエフは、名門フランソワ・ブータン厩舎に所属し、1979年11月3日にGIIIトマブリヨン賞でデビュー。追われるところなく、2着に6馬身差をつけて楽勝したという記録がある。

 当初は英国のピーター・ウォルウィン厩舎からデビュー予定だったが、付加価値税の問題とウイルスの蔓延(まんえん)が原因で転厩。初戦が重賞となったのは、当時のフランスでは外国からの移籍馬に対して一定期間、重賞以外のレースに出走制限があったからだそうだ。

 ヌレイエフは2戦目となった翌春のジェベル賞も制した後、英2000ギニーに挑戦。1位入線したが、3位入線馬の走行を妨害したとされ、50分の長い審議の後に失格となった。これが最後のレースになってしまったが、競走馬としても素晴らしい才能を持っていた。

 ヘヴィータンクは大差のしんがり負けを喫したが、中山競馬場では温かな拍手も沸いたと伝え聞いた。今回の挑戦は日本では異例のケースとして、レース前にフランスのコラムでも取り上げられていた。 (在仏競馬記者)