【フェブラリーS】レース展望

2018.2.13 20:42

 東京開催は最終週を迎え、日曜メインに今年最初のJRA・GIフェブラリーS(18日、ダート1600メートル)が行われる。歴代最多のGI・11勝を挙げたコパノリッキーは引退したものの、ダートの頂上決戦にふさわしい好メンバーが顔をそろえた。

 GIII、GII時代から通じて連覇したのは前述のコパノリッキー(2014、15年)しかいない。今年、2頭目の快挙がかかるのが昨年のJRA賞最優秀ダートホースに選出されたゴールドドリーム(栗東・平田修厩舎、牡5歳)。昨年は中団追走から直線で鋭く伸びてGI初制覇を成し遂げた。その後はドバイワールドCで14着と大敗した影響か、帝王賞は7着と振るわず、マイルチャンピオンシップ南部杯は大きく出遅れて5着。だが、続く前走のチャンピオンズCでは前残りの展開ながら、上がり3ハロン35秒2の末脚で豪快に差し切り、2000年ウイングアロー、11年トランセンドに次ぐ史上3頭目の同一年JRAダートGIダブル制覇を達成。東京ダートマイルは【3・1・0・0】と安定感抜群で、鞍上が引き続き名手ライアン・ムーアという点も心強い。2カ月半ぶりだが、調整は順調で昨年も同じローテーションで勝っているので問題なし。連覇の可能性は大いにありそうだ。

 昨年5月の東大路Sから7戦連続連対中のテイエムジンソク(栗東・木原一良厩舎、牡6歳)は悲願のGI初制覇を狙う。前走の東海Sでは、逃げて完勝し、重賞2勝目を飾った。今回はマイル、芝スタート、コーナー2つの設定がいずれも初めてで、そのあたりが鍵となりそうだが、もともとスピードがあるタイプ。父クロフネは武蔵野S(東京ダート1600メートル)で1分33秒3の驚異的なタイムを叩き出したレコードホルダーだ。血統的にもマイルでさらに良さが出る可能性を秘めている。【5・2・0・0】と相性抜群の古川吉洋騎手は今年、東海Sに続き、4日のきさらぎ賞(サトノフェイバー)で重賞2勝目をマーク。13日に騎乗停止処分を受けたものの、不服申立期間との兼ね合いで、今週の騎乗は可能となった。絶好調男の手綱さばきにも注目だ。

 ノンコノユメ(美浦・加藤征弘厩舎、セン6歳)は前走の根岸Sで一昨年夏の去勢後、初勝利を挙げた。コースレコードでの勝利で、最後の追い比べでは斤量が2キロ軽いサンライズノヴァをねじ伏せたのだから価値がある。去勢後は体重が減っていたが、前走は456キロとデビュー以来最高体重を記録。2着に泣いた一昨年のリベンジを果たすときがきた。

 川崎記念でGI・2勝目を挙げたケイティブレイブ(栗東・目野哲也厩舎、牡5歳)は、昨年のこのレースでは6着だったが、1着からは0秒5差と離されたわけではない。昨年以上に成長した今年は好勝負必至。今月一杯で定年を迎える目野調教師にとって、最後のJRA・GI初制覇のチャンス。GI昇格初年度の1997年に1番人気ストーンステッパーでシンコウウインディのクビ差2着に敗れた経緯もあるだけに、力が入る一戦になりそうだ。

 唯一の4歳馬サンライズノヴァ(栗東・音無秀孝厩舎、牡)も侮れない存在。今回と同舞台のユニコーンSでは、4馬身差で圧勝した。11月の武蔵野S(12着)を除けば、東京コースは【3・1・0・0】と相性がいい。スピードとパワーを兼備しており、馬場を問わない強みもある。末脚は堅実だけに、差し馬向きの流れになれば好勝負が可能だ。

 昨秋のJBCクラシックでGI・3勝目を飾ったサウンドトゥルー(美浦・高木登厩舎、セン8歳)は短期免許で来日中のフィリップ・ミナリク騎手と新コンビを組む。このレースの挑戦は昨年(8着)のみ。芝スタートで置かれる点が気掛かりだが、早めに流れに乗れれば末脚は脅威になる。

 昨年重賞を3勝したインカンテーション(栗東・羽月友彦厩舎、牡8歳)は前走の東京大賞典で7着に敗れたが、東京のマイルなら見直せる。15年のこのレースで2着に入り、昨年の武蔵野Sでは強豪相手に先行押し切りの正攻法の競馬で快勝。三浦皇成騎手には悲願のJRA・GI初制覇がかかる一戦となる。

 昨秋のJBCレディスクラシックでGI初制覇を飾ったララベル(大井・荒山勝徳厩舎、牝6歳)はここが引退レース。1997年のGI昇格後、牝馬は延べ28頭が挑戦したが、00年ゴールドティアラの2着が最高。中央初挑戦のうえ、交流重賞も牝馬限定戦しか経験がないので状況は厳しいが、牝馬初勝利、99年岩手のメイセイオペラに次ぐ地方馬としての2勝目を目指し、どんな走りを見せるか興味深い。

 出否未定ながら牝馬はもう1頭、レッツゴードンキ(栗東・梅田智之厩舎、6歳)が登録。唯一のダート挑戦だった一昨年のJBCレディスクラシックで2着に入っているだけに、追い切り後の判断が注目される。

 ほかにも、初のマイル挑戦となる実力馬アウォーディー(栗東・松永幹夫厩舎、牡8歳)、末脚堅実なキングズガード(栗東・寺島良厩舎、牡7歳)、JBCスプリントの覇者ニシケンモノノフ(栗東・庄野靖志厩舎、牡7歳)、昨年の2着馬ベストウォーリア(栗東・石坂正厩舎、牡8歳)、韓国のローカルGIコリアCの覇者ロンドンタウン(栗東・牧田和弥厩舎、牡5歳)なども上位争いが可能だ。

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