二ノ宮調教師の勇退を惜しむ声…蛯名騎手「教えられたものを伝えていきたい」

2018.2.13 20:25

 13日に勇退を発表した二ノ宮敬宇調教師(65)=美浦=の決断を惜しむ声が、関係者から数多く上がった。

 エルコンドルパサーでジャパンC優勝、凱旋門賞2着の実績を残し、ショウナンアデラ、ディーマジェスティでもGIを制した蛯名正義騎手は「寂しさしかないですね…。いろいろ教わったし、お世話になりました。恩返しできなかったことがたくさんあるけど、今まで教えられたものを自分たちが伝えていかなければいけないと思う。本人が決めたことだし、どこかで競馬を見て応援されているだろうから、それに応えて頑張っていきたい。最初に(エルコンドルパサーで)海外に連れて行ってもらいました。当時そういう挑戦は無謀で、諦めている立ち位置から、“日本馬でここまでやれるんだ”ということを教えてくれた。先生、(渡辺隆)オーナーと半年間も(一緒に)やらせてもらえた。先生も俺を推してくれて、いろいろな経験をさせてもらった。すごい貴重な話ですね。そういうことを共有できる人を育てるという意味もあっただろうから、それを(後輩などに)伝えていきたい」とコメント。

 また、ナカヤマフェスタ(宝塚記念)、レインボーダリア(エリザベス女王杯)でGI・2勝を挙げ、二ノ宮厩舎の通算676勝中、最も多い105勝を挙げた柴田善臣騎手も「若い頃からたくさん乗らせてもらったし、勇退は悲しいですね。二ノ宮先生は、とにかく馬に対してすごく一生懸命な人。自分に厳しくて妥協しない人だったけど、俺には甘かった。ナカヤマフェスタにしても、レインボーダリアにしても、何も騎乗に対して言われなかったね。これは、先生が“馬を仕上げるのは自分、競馬で乗るのは騎手の責任”、と考えていたからじゃないかな。だから、自分でいろいろ考えて、責任を感じて乗っていた。プライベートでも一緒に飲みに行ったりしたね。普段はユーモアがあって話が楽しい人。先生は白ワインばかり飲んでたけどね。ナカヤマナイトで海外に連れて行ってもらったり、大きなレースを勝たせてもらったりした。先生には感謝しかないですよ。恩返しなんて、いくらしても足りないぐらい」と思い出を振り返りながら感慨深げだった。

 ◆菊沢隆徳調教師 「二ノ宮先生は馬に対してすごく一生懸命で、勉強になりましたね。(騎手時代の)ダイワスペリアーでのダービー3着(1998年)も鮮明に覚えています。自分が調教師になってから、あまり深く話せていなかったので、これからゆっくりご指導していただきたいと思います」

 ◆田中勝春騎手 「先生には開業当初から乗らせてもらってお世話になった。ウチの実家(北海道新ひだか町の田中春美牧場)の近くの牧場で働いていたから、よく地元ネタで冗談を言ったりしていたね。とにかく馬しかないような人。体調のことだからしようがないけど、残念ですね」

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