2008年の菊花賞を制したオウケンブルースリ。活躍馬にも、“微妙な9文字馬名”は意外と少なくありません【拡大】
★ローマ字は18文字まで
カタカナ9文字だけではなく、アルファベット表記で18文字以内というのも制限の内容。これは日本も批准しているパリ協約による。アルファベット18文字なのでカタカナで半分の9文字…というわけではない。「あくまでもアルファベット表記は付帯的なもの。日本語で馬名を付けるのが基本ですし、そもそもJRAの9文字の方がパリ協約より先です」と野呂さん。
ちなみに、かつて登録があったヒシカツヒトリタビは、カタカナで9文字だが、ローマ字表記にならうと“Hishikatsu Hitoritabi”で、スペースも1文字として計算するため21文字になる。そこで、スペースを取り、ローマ字表記を厳密に適用せず、“Hisikatuhitoritabi”で18文字に収めた。
★Dr.コパ賛成「1文字でも増えるのはいい」
馬主としては、9文字の制限をどう思うのか。コパノリッキーなどの馬主として知られるDr.コパこと小林祥晃氏は、「1文字でも増えるのはいいね。無理やり中途半端な馬名になってしまうこともあるから。バリエーションは増えると思いますよ」と賛成の立場。9文字に収めるために、苦労することがあるようだ。