2008年の菊花賞を制したオウケンブルースリ。活躍馬にも、“微妙な9文字馬名”は意外と少なくありません【拡大】
★現役のオープン馬ではジョーストリクトリなど
共同通信杯で人気の一角に推されそうなオウケンムーンは、父が2008年の菊花賞馬オウケンブルースリ。9文字制限のため最後の音引きがなく、名優ブルース・リーの名前をフルに付けられなかった形だ。カツラノハイセイコやファビラスラフインも同様のケースといえる。現役のオープン馬では、ジョーストリクトリ(Jo Strictly)やパフォーマプロミス(Perform a Promise)が、“微妙な”馬名といえるかもしれない。
★過去と同じ馬名つけること可能
過去の競走馬と同じ馬名をつけることも不可能ではない。競走馬登録抹消の翌年から9年、種牡馬になった馬などは繁殖登録抹消の翌年から14年が経過すれば、命名は可能だ。現役馬ヒシマサル(栗・角田、牡4)は3代目。毎日王冠など27戦13勝の初代が種牡馬登録を抹消したのが1962年で、その29年後の91年には2代目が登場した。きさらぎ賞など重賞を3勝し、引退後は種牡馬になった2代目も、2000年に種牡馬登録を抹消。その16年後に3代目がデビューした。
★かつては10文字も
競走馬名が7文字までと設定されたのは1937年。その前は制限がなかった。36年の農林省賞典障害(春)勝ち馬は、ジユピターユートピア。古くは日本にも10文字馬名の馬がいた。