2008年の菊花賞を制したオウケンブルースリ。活躍馬にも、“微妙な9文字馬名”は意外と少なくありません【拡大】
日本馬は9文字までだが、2006年のスプリンターズSを勝った豪州馬テイクオーバーターゲットのように、外国馬が来日した場合は、10文字以上になることも。これは「海外で付けた馬名はそれを尊重する」という国際交流特例規定があるためで、問題はない。
では、日本馬も文字数を増やせないのか? という声もある。しかし、地方競馬との折衝や、さまざまなシステムの変更など、越えるべきハードルは少なくない。
「7文字から9文字になったり、使用できなかった文字(ッやヴやヲなど)が使えるようになったりと、馬名制限も変化してきました。長く9文字でやってきて、馬主さんから(文字数増加の)要望がないわけでもありません。そうした意見を排除せず、これからも検討していきたいですね」
野呂さんは今後の文字数増の可能性に含みをもたせた。実現すれば馬名のバリエーションはさらに増えるはず。尻切れ馬名はなくなるときが来るかもしれない。