2008年の菊花賞を制したオウケンブルースリ。活躍馬にも、“微妙な9文字馬名”は意外と少なくありません【拡大】
オウケンブルースリ、カルストンライトオ、グローリーグローリ…。なんとなく“1文字足りないのでは?”、と思わせる馬名の切り方はなぜ起こるのか。馬名登録にはカタカナで9文字以内という規定があるためだ。
JRA競走部の野呂秀樹業務課長補佐(40)は「国営競馬の時代は7文字という制限がありました。それが日本中央競馬会(JRA)になって、バリエーションを増やすために文字数を広げましたが、ある程度の制約は必要だろうということで9文字になったようです」と設定の経緯を説明した。
日本における馬名の登録は現在、JRAも地方競馬も一括して、ジャパン・スタッドブック・インターナショナルが管理。国際的にもこの登録名が使用される。登録にはGI馬など著名な馬の名前、公序良俗に反するもの、広告宣伝目的のものなど、使えないものも多い。たとえばインスタグラム(商品名)や、モモクロ(著名な人物・団体)、キョウダカラオレハ(牝馬のため、紛らわしい)などが審査で落ちているが、「最終的には審査官の判断です」と野呂さんは話す。