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2017.12.25 05:08

【有馬記念】キタサン有終、武が飾った!有馬最多タイ3勝(3/4ページ)

聖夜のセレモニー。最終レース後に行われたキタサンブラックのお別れセレモニー。5万人のファンが競馬場に残り、見送った(撮影・奈良武)

聖夜のセレモニー。最終レース後に行われたキタサンブラックのお別れセレモニー。5万人のファンが競馬場に残り、見送った(撮影・奈良武)【拡大】

 「どうしても勝ちたかった」。名手の短い言葉に、この馬への感謝、思い、勝利への執念が凝縮されていた。この日の騎乗は有馬1鞍だけ。全神経を研ぎ澄ませて挑んだ。「本当に強い馬。こんな名馬に巡り合えて幸せです」と武豊騎手は感慨深げに話した。

 これまでファン投票1位では、2016年宝塚記念3着、同年有馬記念2着、17年宝塚記念9着と3連敗。それだけに、清水久詞調教師は背水の陣の気持ちで臨んだ。「最後こそは何とかしたかった。本当に勝ててよかった。でも、これで最後と思うと、寂しさが少しどころか大いにあります」としんみり話した。

 今回はこれまで一度も使ったことのなかった疲労をとるための筋肉注射を2度打った。もともと回復力の高い馬だが、最高の状態でフィナーレを迎えるためだった。水曜の最終追い切りが予定より遅くなったため、木曜に坂路で調教。万全を期した“秘策”のおかげで、最後まで攻め抜けた。

 今年GI4勝目で2年連続年度代表馬はほぼ確定。誰からも愛された国民的名馬はテイエムオペラオーを抜き、歴代賞金王となった。歴史の扉をこじ開け、競馬史にその名を刻んだ。 (山口大輝)

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