【リレーコラム】関西競馬エイト~調教タイム考

2017.11.1 15:33

 何においても数字的な裏付けを重視する性格なのですが、今回は調教のコースタイムについて調べてみました。調べようと思ったきっかけは、コースでの調教を見ていて、内と外を通った馬のタイムの差が、かなり大きいのではないか、という疑問点から始まりました。つまり、通った場所により、絶対的なタイムの速い、遅いはあっても、数字的な裏付けを持ってすれば、相対的な横の比較も可能ではないか、というところが目標です。

 競馬エイトの紙面上では、栗東Cコース(ウッドチップ)の場合、通った箇所により、1~9の分どころを表記しています。それを公式に発表されている内・中央・外をそれぞれ通った場合の距離と照らし合わせると、コース1周(カーブを2度回る)の距離は以下のようになります。

 最内(1分どころ)=1800メートル
 中央(5分どころ)=1857メートル
 大外(9分どころ)=1913メートル

 最内と大外の差は、1913-1800=113メートル。距離の差はコーナーでつくので、カーブを1度回るごとに、113÷2=56.5メートルの差が出ます。これだけでも通ったところにより、大きなタイム差が出ることがはっきりとわかるかと思います。以下の計算では、便宜上、その差は56メートルと仮定します。

 9分どころで5ハロンを走った場合の実質距離は、1000メートル+56メートル=1056メートル。仮にこの距離を68.0秒で走ると、1メートルあたり約0.0644秒で走っていることになります。これから逆算すれば、最内の1分どころ(1000メートルぴったり)を走った場合は、0.0644秒×1000メートル=64.4秒で走れるということです。つまり1分どころと9分どころとでは、3.6秒もの差が生じることになります。

 分どころは1~9分まであるので、この差の3.6秒を9つの分どころで割ると、3.6秒÷9=0.4秒。つまり分どころ1つにつき、0.4秒を足し引きすることによって、相対的にタイムを比較することが可能だということです。内めを通った馬は一見好タイムに思われますが、外を回った馬のタイムから分どころごとに0.4秒を引いて比較してみると、本当の価値が見えてくると思います。ぜひ調教欄を見る楽しみとしてご活用ください!

 ※上記は、一般的な数学の知識のみで概算したものなので、あくまで参考としてご利用ください。

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