【秋華賞】ルメール、ディアドラに太鼓判「めっちゃ速い」

2017.10.13 05:10

 中央競馬3週連続GI開催の第1弾となる秋華賞(15日、京都競馬場、GI、芝2000メートル)の追い切りが12日、栗東トレセンで行われた。トライアルの紫苑ステークスを制したディアドラ(栗東・橋田満厩舎、牝3歳)は、坂路で4ハロン54秒6-12秒3と上々の動き。サンケイスポーツ調教評価『A』となった。新コンビのクリストフ・ルメール騎手(38)=栗東・フリー=も、「加速がめっちゃ速い」とぞっこん。今年GI4勝目を狙う名手が女王へとエスコートする。

 歩んできた道は確実に秋華賞へと続いている。トライアルの紫苑Sを制したディアドラが坂路で力強い走り。上がり馬の勢いを前面に出す走りでイキの良さをアピールした。

 「しまいの反応が良かった。すぐに動けましたからね。馬場が悪かったから時計はかかったけど、そのぶんすぐに息が入った」

 橋田調教師がうなずいた。朝一番の冷たい空気を切り裂くように、バランスのいいフットワークで少しずつ迫力を増していく。そして直線へ向いてラストスパート。右ムチ2発に応えるように、ゴール前でグンと加速した。実戦と同様の切れを披露して、4ハロン54秒6-12秒3。全体的に時計がかかっていたこの日の馬場を思えば、上々のタイムだ。

 今回、新たにコンビを組むのはルメール騎手。この日は騎乗しなかったが、調教を確認したあと納得の表情を浮かべた。

 「ちょうどいいコンディションで出られそうだね。1週前のファーストインプレッション(第一印象)は良かった。乗りやすい。息も合いました。全部大丈夫だった」

 4日に坂路で4ハロン54秒4-12秒2を馬なりで計時。このときを振り返りながら好感触を語った。

 オークス馬ソウルスターリングが別路線へ向かったことで新コンビが誕生。「今回は1番人気じゃない(と思う)から、ノープレッシャー。いいチャレンジャーです」とおどけながらも、勝算については「加速がめっちゃ速い。GIレベルに立てそうな馬」と自信を見せた。

 ディアドラの春のGIは桜花賞6着、オークス4着。馬券には絡めなかったが、ともにメンバー最速の上がりで素質をうかがわせた。復帰戦のHTB賞を勝つと、トライアルは関西馬ながら中山の紫苑Sを選んで快勝。本番と同じ小回り2000メートル戦で連勝してきたのは、他馬にない強みだ。紫苑S組が昨年、ワンツーを決めたのも大きな後押しとなる。

 橋田調教師は「春まではコーナーが4回のコースを走ったのが、オークスだけだった。だから内回りの2000メートル、賞金的に出られるか、この両方を見極めてローテーションを決めました。ここまで予定通りですね」と順調さを強調した。体は秋華賞仕様にできている。あとは栄冠まで突き進むのみだ。 (山口大輝)

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★Mデムーロと並ぶトップGI3勝

 ルメール騎手は今年、ここまでJRA・GI3勝。これはミルコ・デムーロ騎手と並んでトップの数字だ。最多は昨年の4勝。ライバルに差をつけ、自身の記録に並ぼうとしている。

★名馬産駒GI初Vへ

 ディアドラの父ハービンジャーは、英GIキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを11馬身差で制した名馬。3年目の産駒にあたる現3歳世代は当たり年で、皐月賞2着のペルシアンナイトや、GIIサンスポ賞フローラSでワンツーを決めたモズカッチャン、ヤマカツグレースなどがクラシック戦線をにぎわした。先週のGII京都大賞典では6番人気トーセンバジル(牡5)が2着に好走。産駒のGI初勝利も十分に期待できる状況だ。

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