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2017.10.11 18:56

【鈴木由希子の豪州競馬リポート(1)】豪州競馬の第一人者・川上騎手

豪州で障害騎手として活躍する川上鉱介さん。「日本の競馬ファンの皆さんに、オーストラリア国民に愛されている豪州競馬を知っていただきたい」と語った

豪州で障害騎手として活躍する川上鉱介さん。「日本の競馬ファンの皆さんに、オーストラリア国民に愛されている豪州競馬を知っていただきたい」と語った【拡大】

 オーストラリアは日本と同じように海に囲まれた国ゆえ入国者の検疫がかなり厳しい(馬同様)と聞いていたので、常備薬がひっかからないか若干不安になりながらの渡豪。無事に税関をパスして、滞在中の通訳としてお世話になる川上鉱介(35)さんと合流できました。

 出発前に川上さんのプロフィルをチェックすると18歳で単身渡豪したとあり、異国でバイタリティーに富んだ活動をされている方です。ここでは11月上旬まで豪州競馬についていろいろリポートするつもりですが、まずは彼のことを紹介します。

 高校卒業後に豪州に渡り、日本人向けの競馬学校(クイーンズランドレーストレーニング=QRT)に入学。卒業後にイーグルファームで攻め馬手として働き、2004年に豪州の騎手免許を取得しました。こちらでは障害騎手でも平地のレースに乗れることもあり、自身の体重調整が微妙だったことから障害騎手免許を選択。南オーストラリアのデービッド・ヘイズ厩舎から、障害が盛んなビクトリア州へ移りアーロン・パーセル厩舎に所属しました。アーロン師は、2009年のペガサスジャンプSと中山グランドジャンプにジノラッドで参戦しています。当時の豪州騎手の全身を使ってガンガン追うスタイルは衝撃的でしたが、日本での騎乗経験のない川上さんも“生粋”の豪州騎手なので同じフォームで騎乗しているそうです。

 30歳の時に今いるフレミントン競馬場に移籍し、この頃から年齢と生活のことを考え通訳の仕事を視野に入れて勉強を始め、今や豪州の翻訳・通訳の国家資格NAATIを取得しています。恥ずかしながら私の英語は中学生レベルなので、今回のホテルのチェックインも川上さんにササッと済ませてもらいました。横で聞いていても、日本の英語の先生より流暢(りゅうちょう)で速いかも!!

 豪州では障害のシーズンが3~9月なので、今回は全面的に通訳として活動できるそうです。若い時にアジア人の壁をバックボーンなく自力で打破してきた彼は、今や間違いなく豪州競馬の第一人者のひとり。渡豪前に見た2年前の写真よりも少し痩せて、さらにシャープな体つきになっています。日本の陣営が豪州に遠征するほど確実に通訳の仕事も増えるそうです。

 豪州競馬に関して、初日からたくさん教わりました。川上さんいわく「とにかく日本の競馬ファンの皆さんに、オーストラリア国民に愛されている豪州競馬を知っていただきたい」。その熱意をここで少しでもお伝えできたらと思っています。

(元競馬エイトトラックマン)=随時掲載

鈴木由希子

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