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2017.10.10 17:19

【リレーコラム】東京サンスポ

「第9回ジョッキーベイビーズ」で優勝した東北・新潟地区代表の加藤雄真くん

「第9回ジョッキーベイビーズ」で優勝した東北・新潟地区代表の加藤雄真くん【拡大】

 秋になって競馬はGIシリーズに突入し、気候的にもちょうどいい季節になった。JRA競馬学校(千葉県白井市)では騎手課程34期生(西村淳也=栗東・田所秀孝厩舎、服部寿希=栗東・湯窪幸雄厩舎、山田敬士=美浦・小桧山悟厩舎)の模擬レースが9月下旬から始まっている。

 5日に同校で行われた公開模擬レース(2レース)には、ファンや関係者を含めて1000人以上が集まった。今回は松山弘平、菱田裕二、松若風馬の現役3騎手も参加。記者は彼らが在学しているときから取材してきたので、時の流れの速さを改めて思い知らされた。入学時は5人だった34期生も今は3人。1人、また1人と同期が去っていく厳しい現実を間近で見てきた。この期には、競馬サークル関係者の子供や親類は誰もいない。だから自分自身が技量を身につけてアピールしないと、ジョッキーになってからも埋没してしまうことを理解している。

 模擬レースを3戦消化して、服部君は「前回(1戦目)

よりも冷静に乗れましたが、もっとうまく乗れればよかった」と振り返り、西村君は「1度目よりも(気持ちに)余裕を持って乗れた」と話した。初戦で1着になった山田君は「思った通りのレースはできなかったけど、課題はたくさん見つかったのでそれを今後に生かしたい」と前を向いた。

 騎手試験に合格して来年3月にジョッキーとしてデビューするまで5カ月を切った。学生として残された時間は限られている。病気やけがに見舞われないよう注意することはもちろん、体重の管理なども含めて精進してもらいたい。

 また、8日には東京競馬場で「第9回ジョッキーベイビーズ」(芝、直線400メートル)が行われ、東北、新潟地区代表の加藤雄真君が、昨年3着のリベンジを果たして優勝した。「今年こそは優勝したいと思っていたし、馬に乗ったら緊張がほぐれていいレースができました」と笑顔で話していた。普段はJRA福島競馬場の福島乗馬スポーツ少年団で乗っている加藤君。現在、小学6年なので、来年も出場するチャンスがある。「将来の夢はジョッキーになって日本ダービーを取ることです」と目標はすでに定まっているようだ。

 今年で9回目となったジョッキーベイビーズ。勝ち負けに関しては抽選で当たったポニーの能力差によるものが大きいが、以前に比べて出場者のレベルが上がっているのは間違いない。もちろん、職員や保護者、アドバイザーの助言は大きいが、レースを終えた子供たちの受け答えも年々しっかりしていると記者は感じた。

 年1回のポニーと子供たちによる一大イベント。事故を起こさず、けがもなく行われるのが大前提ではあるが、馬に乗る、乗らないは関係なく、子供たちが馬という動物に興味を抱く手法としては素晴らしい企画だと思う。今後も継続して、未来の騎手、厩務員、獣医師、牧場関係者、JRAの馬取り扱い職員、競馬記者(?)になる「金のたまご」を発掘してもらいたい。

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片岡良典(かたおか・よしのり) 東京サンスポ記者 

直感 取材

本命、時々大穴

プロフィル

東京サンスポ所属。1968年生まれ。3年間の牧場勤務を経て、94年3月から関東競馬エイトの想定班でデビューし、01年5月から東京サンスポで老体にムチ打つ?

予想スタイル

コテコテの関西弁で昭和の匂いを漂わせながら“勝負になるの?”とせっせと取材する浪漫人情派。勝って欲しい馬に◎が本音。馬券は単勝、複勝と枠連と馬連。