【毎日王冠】リアル復活V!超豪華決戦差し切った

2017.10.9 05:05

 第68回毎日王冠(8日、東京11R、GII、3歳上オープン国際(指)、別定、芝1800メートル、1着本賞金6700万円、1着馬に天皇賞・秋の優先出走権=出走12頭)ミルコ・デムーロ騎乗で3番人気のリアルスティールが中団追走から鋭く伸びて差し切り勝ち。7カ月半ぶりの実戦を克服して3度目の重賞勝ちを飾り、天皇賞・秋(29日、東京、GI、芝2000メートル)の優先出走権を獲得した。タイム1分45秒6(良)。クビ差2着は5番人気サトノアラジン。単勝2・0倍の支持を受けたオークス馬ソウルスターリングは先手を取ったものの8着に沈んだ。

 歴戦の古馬が復活ののろしを上げた。7カ月半の休養明けだったリアルスティールが力強く差し切り、昨春のGIドバイターフ以来となる重賞3勝目。引き揚げてきたM・デムーロ騎手は相棒の肩を7回叩き、快走をたたえた。

 「スタートからペースが良くて、ずっと馬なりで手応えは十分。すごくきれいな勝ち方だった」

 3つの集団に分かれた道中。逃げたソウルスターリングをマークする先行勢に加わることなく、中団でじっくりと脚をためた。抜群の手応えで直線へ。断然人気の3歳女王が失速してスタンドがどよめく中、残り200メートルで先頭に立ち、外から伸びたサトノアラジンをクビ差振り切った。

 これまで休み明けに勝利がなかったが、陣営の復活にかける思いが1週前追い切りに表れていた。栗東坂路で自己ベスト(4ハロン49秒6)をマーク。昨秋の天皇賞(2着)以来のコンビとなったジョッキーも「追い切りで去年と比べてすごくいい状態と感じていた。自信があった」。自身もメインの前まで3戦全勝と勢いに乗る中、約1年半ぶりのVにつなげた。

 「ようやく好調時の状態に戻ったと思っていたから、自信があった。値打ちのある勝ち方だね」

 手応え通りの勝利に、矢作調教師も鼻息が荒い。春はドバイターフ連覇を狙ったが、現地で外傷性鼻出血を発症して回避。無念の帰国となっただけに、待望の勝利に喜びもひとしおだ。

 輝きを取り戻した今、次なる目標はGIの大舞台。視界には天皇賞・秋とブリーダーズCマイル(11月4日、米デルマー、GI、芝1600メートル)が入る。「選択肢は2つ。(BCが行われる)デルマーに向けても準備を水面下で進めてきた」とトレーナー。「GIみたいなメンバーで、この勝ち方は自信になる。また乗りたい」と熱望するM・デムーロ騎手には、天皇賞で始動するサトノクラウンというお手馬もいるだけに、今後の動向から目が離せなくなった。いずれにせよ、GIの舞台に向けて大きく弾みがついたことは間違いない。 (千葉智春)

★8日東京11R「毎日王冠」の着順&払戻金はこちら
★サンスポe-shopで黒色木製枠付き写真パネルを発売します!

リアルスティール

 父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー、母の父ストームキャット。鹿毛の牡5歳。栗東・矢作芳人厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績14戦4勝(うち海外1戦1勝)。獲得賞金8億2713万6200円(うち海外4億3336万8200円)。重賞は2015年GIII共同通信杯、16年GIドバイターフに次いで3勝目。毎日王冠は、矢作芳人調教師が08年スーパーホーネットに次いで2勝目、ミルコ・デムーロ騎手は初勝利。馬名は「アメリカのSFアクション映画名」。

閉じる