2017.4.11 05:04
今年の皐月賞で最も注目を集めるのが、69年ぶりの牝馬Vを狙うファンディーナだ。サンケイスポーツでGI連載コラム「ごめんあそ馬せ」を執筆する競馬パーソナリティーの鈴木淑子は、コンビを組む岩田康誠騎手(43)=栗・フリー=を直撃。新馬戦、フラワーCと2度の圧勝に導いた主戦に、過去に騎乗した名牝との比較などを聞き出した。
デビューから3戦全勝のファンディーナが、今年の皐月賞に艶やかな花を添えます。
3勝はすべて見る者の胸を躍らせる強さ。前走のフラワーCでは、2番手から抜け出すと、あとは馬なりで5馬身差の圧勝でした。それでいて、前日のGIIフジテレビ賞スプリングSより0秒3遅いだけなのですから、驚きです。
コンビを組む岩田康誠騎手は、「スッと自然に前に行って、抜け出すときの反応もいい。気性もおっとりしていて、レース中もおとなしくいうことを聞いてくれます」とファンディーナの魅力を語ります。デビュー前の追い切りのときから動きがダイナミックで、軽く流しただけで速い時計が出たことから「すごい」と思ったそうです。
これまでウオッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナなど多くの名牝の背中を知る岩田騎手。「彼女たちと同じような器であると思います。タイプとしては、ウオッカに似ていますね。背が高く、スケールの大きさを感じます」。ウオッカですか~! ウオッカがダービーを制してからちょうど10年。「重賞勝ちの男馬たちが相手でも、やれるんじゃないかと思う。いい結果が出れば、次の大きな舞台(ダービー)も見えてきますからね」と、とても楽しみにしているようです。
過去76回で牝馬は23頭挑戦してわずか2勝の難関ですが、1948年ヒデヒカリ以来、69年ぶりとなる牝馬の皐月賞馬誕生シーンを、見たいですね。 (競馬パーソナリティー)