2011年のフェブラリーS(トランセンド)などGI17勝を挙げた藤田氏。あのクリーンな騎乗が再び見られるか【拡大】
現役時から出身地のホッカイドウ競馬に愛着を持ち、所属騎手とも親交を深めてきた経緯が道営で復帰する決め手になったものとみられる。新規の騎手免許取得となるため、クリアすべきハードルは残されているが、復帰すれば着実に売り上げが伸びている地方競馬がさらに活性化することは必至。男・45歳の挑戦が大いに注目される。
★地方の免許試験合格で
中央競馬の騎手経験者であっても、地方競馬の新規騎手免許試験を受験する必要がある。昨年の募集要項では、道営の騎手は8月に募集が締め切られ、筆記や実技からなる1次試験は9月中旬に実施。身体基準や2次試験をクリアしたうえでの最終的な合格発表は11月中旬だった。受験できるのは、原則として各主催者ごとに年に一度のみ。
藤田 伸二(ふじた・しんじ)
1972(昭和47)年2月27日生まれ、45歳。北海道出身。競馬学校騎手課程を経て、91年3月に栗東・境直行厩舎所属でデビュー。2年目にエリザベス女王杯のタケノベルベットでGI初制覇。96年にはフサイチコンコルドでダービーを制した。2004、10年に特別模範騎手賞を受賞。15年9月に引退。JRA通算1万5271戦1918勝(うち重賞93勝)。