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2017.3.3 05:00

青木孝文調教師が1日に厩舎を開業

青木孝文調教師

青木孝文調教師【拡大】

 水曜朝、美浦トレセンで見慣れない赤と黒の厩舎服で青木孝文調教師(35)が姿を見せた。今年のJRAでは、3月1日に開業する唯一のトレーナーだ。今週末の初陣には3頭を送り出すことになった。「転厩馬ばかりで、つかみきるのに時間はかかると思うけど、スタッフが積極的に動いてくれて助かっています」と青木調教師は胸をなで下ろす。

 厩舎服や馬服のマークはイラストレーターの友人からのプレゼント。日の丸を基調に、縁起がいい8角形、漢字の「馬」を崩した馬の絵が印象的だ。「モットーは最大多数の最大幸福。馬主さんやスタッフ、関わるみんなが楽しめるように、まずは人を大事に、そして少しでもいい成績を挙げたい。レースも積極的に使います」と意気込む。

 2004年に成島厩舎で厩務員となって以降、伊藤正厩舎(厩務員と調教助手)、小桧山厩舎(調教助手)では持ち乗りを担当。「馬にさわる人の目線では一番近かった。攻め専をやっていないのでマイナスな部分もあるけど、プラスな部分を生かしたい」。スタッフが担当以外の馬を普段から意識できるように、馬房の扉には馬それぞれの情報が書かれたパネルを設置。馬房内にも「寝返りをうったときに起き上がりやすいように」、蹄を引っかけやすい板が打ち込まれている。馬のために、という思いが厩舎のいたる所にめぐらされている。

 北海道浦河町のJRA日高育成牧場で勤務した経歴もあり、同牧場出身では初の調教師。その手腕がどのように発揮されていくのか楽しみだ。(千葉智春)