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2017.2.27 18:25

【オーシャンS】レース展望

前走のラピスラズリSで一気差しを決めて快勝したメラグラーナ

前走のラピスラズリSで一気差しを決めて快勝したメラグラーナ【拡大】

 中山は土曜に夕刊フジ賞オーシャンS(3月4日、GIII、芝1200メートル)が組まれている。1着馬に高松宮記念(3月26日、中京、GI、芝1200メートル)の優先出走権が与えられる重要な前哨戦だ。昨年の高松宮記念を制したビッグアーサー、さらにシルクロードSを連覇したダンスディレクターが故障で戦線を離脱。2月26日の阪急杯では断然の1番人気に支持されたシュウジが8着に敗れており、昨年のスプリンターズSの覇者レッドファルクスは香港スプリント12着からぶっつけで本番に挑む予定。混迷極まるスプリント路線に、新星誕生なるか注目だ。

 メラグラーナ(栗東・池添学厩舎、牝5歳)に最大のチャンスが到来した。重賞初挑戦だった2走前の京阪杯は1番人気で14着と大敗したが、重馬場とデビュー以来最高の532キロの馬体重が響いたもの。続くオープン特別・ラピスラズリSでは、すぐに巻き返して快勝した。10キロ馬体が絞れて、本来の決め手を存分に発揮。芝1200メートルは【3・1・0・1】で、前記の京阪杯を除けば、“準パーフェクト”の戦歴を誇る。8月生まれの豪州産馬で、芝のスプリント戦に転じた昨夏以降の成長ぶりは目覚ましい。中山のこの舞台も2戦2勝と得意。急坂を苦にしないパワーを持っている。ここで優先出走権を獲得できなければ、本番への出走は微妙。必勝を期した一戦で重賞初Vを飾り、高松宮記念の主役に名乗りを上げる。

 ナックビーナス(美浦・杉浦宏昭厩舎、牝4歳)が逆転を狙う。ラピスラズリSでメラグラーナに差し切られて2着だったが、直後に同じ中山芝1200メートルのオープン特別・カーバンクルSを勝っている。前走は京都牝馬S7着で、関西遠征後の中1週となるが、全5勝中3勝をマークする芝1200メートル戦、かつ【1・1・1・0】の中山なら、巻き返しの可能性は十分ある。

 クリスマス(美浦・伊藤大士厩舎、牝6歳)は、2013年の函館2歳S以来となる3年8カ月ぶりの重賞Vがかかる。前走のカーバンクルSは、前半3ハロン33秒2のハイペースで逃げて4着だったが、勝ったナックビーナスから0秒2差に踏ん張って、持ち前の粘りを見せた。無理せず、好位につけられるスピードを生かしてV争いに加わる。

 バクシンテイオー(美浦・堀宣行厩舎、牡8歳)は、昨年の北九州記念で重賞初勝利を挙げた遅咲きのスプリンターだ。前走のカーバンクルSは6着だったが、58キロを背負って0秒2差。3カ月の休み明けだったことを考えれば、上々の内容だ。叩き2戦目、斤量56キロで、前進は間違いない。堀厩舎は弥生賞の出走馬とともに、京都記念(サトノクラウン)、ダイヤモンドS(アルバート)、中山記念(ネオリアリズム)に続く史上初の4週連続重賞Vがかかる一戦でもある。

 一昨年のサウジアラビアロイヤルCを勝っているブレイブスマッシュ(美浦・小笠倫弘厩舎、牡4歳)は、デビュー13戦目で初のスプリント戦出走になる。昨秋からマイルのオープン特別を使われ、キャピタルSが0秒5差の3着、ニューイヤーSが0秒4差の4着。鞍上が抑えるのに苦労する行きっぷりを見せており、この距離が復活への起爆剤となるかもしれない。NHKマイルC、日本ダービーに駒を進めた実力馬の新味に期待したい。

 2014年のスプリンターズSを制しているスノードラゴン(美浦・高木登厩舎、牡9歳)は、このレースで14年2着、昨年3着と好走歴がある。近2走はマイルチャンピオンシップ17着、阪神C14着と大敗しているが、3走前のスプリンターズSでは勝ったレッドファルクスから0秒1差の5着。9歳という年齢で評価を下げるのは禁物だ。

 トウショウピスト(栗東・角田晃一厩舎、牡5歳)は、短距離重賞を5勝した母シーイズトウショウ譲りのスピードが武器。前走の淀短距離Sは出遅れて11着だったが、スムーズに先行できれば、ここでも好走は可能だろう。

 27日現在、除外対象(繰り上がり順1位)だが、オメガヴェンデッタ(栗東・安田隆行厩舎、セン6歳)は昨年の阪急杯2着、一昨年の京王杯スプリングC、スワンSでともに3着と、重賞で好勝負を演じている。母ビハインドザマスクは、芝1600メートル以下で重賞3勝をマークし、そのうちの1つが芝1200メートルのセントウルS。自身はこの距離では1勝のみだが、適性がないわけではなく、上位進出できる力はある。出走できれば侮れない存在だ。

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