【フェブラリーS】レース展望

2017.2.14 11:29

 今年のJRA・GI第1弾、第34回フェブラリーS(ダート1600メートル)が19日に東京競馬場で行われる。今年はハイレベルの混戦ムードで、冬の東京開催を締めくくるにふさわしい熱戦が期待できそうだ。

 前走の根岸Sで重賞初勝利を挙げたカフジテイク(栗東・湯窪幸雄厩舎、牡5歳)が、勢いに乗ってGI獲りを狙う。その前走は、4コーナー後方2番手から直線一気の豪快なレース内容。上がり3ハロンは芝馬並みの切れ味で34秒5をマークした。GI初挑戦だった2走前のチャンピオンズCも、同様に直線に全てをかけ、勝ったサウンドトゥルーから0秒2差の4着。今回と同舞台の武蔵野Sでも展開不向きの中、最後方の大外から豪快に追い込んで0秒4差の3着に好走している。昨秋からの充実ぶりは目を見張るものがあり、本格化を遂げた今なら、並み居るGIホースが相手でもチャンスは十分。前走で手綱を取った福永祐一騎手が落馬負傷のため戦線離脱中だが、湯窪調教師は開業17年目、加藤守オーナーは馬主生活53年目で、初のGI制覇がかかる。

 昨年、1分34秒0のコースレコード(当時)でGI初Vを飾ったモーニン(栗東・石坂正厩舎、牡5歳)は、その後4戦して未勝利だが、馬体減で初参戦だった地方の馬場、59キロの斤量など、明確な敗因がある。前走のチャンピオンズCも7着だったが、道中ポジションを下げる場面がありながらも盛り返し、勝ったサウンドトゥルーから0秒5差なら悲観する内容ではない。短期免許で来日中のライアン・ムーア騎手と新コンビを組む点も大きな魅力。史上2頭目の連覇を成し遂げても不思議はない。

 GI・8勝と実績最上位のコパノリッキー(栗東・村山明厩舎、牡7歳)は2014、15年に初の連覇を果たしたが、近況が振るわない。昨年は7着に敗退後、かしわ記念→帝王賞→マイルチャンピオンシップ南部杯と交流GIを3連勝して健在をアピールしたが、JBCクラシック5着、チャンピオンズC13着、東京大賞典5着と低迷。だが、このレースで歴代最多の4勝を挙げている武豊騎手とのコンビ復活が起爆剤になる可能性はあり、まだ見限れない。

 ノンコノユメ(美浦・加藤征弘厩舎、セン5歳)は堅実な末脚が武器。帝王賞2着後に去勢手術を行い、セン馬になって馬体が減っていたが、この中間は良かった頃の450キロ台半ばまで回復した。前走の交流GI・東京大賞典は4着だったが、昨年2着に加え、ユニコーンS、武蔵野Sと重賞2勝を挙げる得意コース。ジャパンダートダービー以来のGIタイトル獲得も夢ではない。

 チャンピオンズCを勝って2016年の最優秀ダートホースに輝いたサウンドトゥルー(美浦・高木登厩舎、セン7歳)は昨年のかしわ記念で5着、芝スタートの東京ダート1600メートル戦では一昨年のアハルテケSで7着に敗れており、距離、舞台適性に不安が残る。さらに、この馬を手の内に入れている主戦の大野拓弥騎手が騎乗停止(鞍上は13日現在未定)になったのも痛いが、底力は上位。好勝負に持ち込んでも何ら不思議はない。

 根岸S2着のベストウォーリア(栗東・石坂正厩舎、牡7歳)は一昨年3着、昨年4着で、交流GIのマイルCS南部杯を2勝しているように、コーナー2回のマイル戦が得意だ。前走を見る限り衰えはなく、斤量も1キロ減って57キロ。マークは必要だ。

 ゴールドドリーム(栗東・平田修厩舎、牡4歳)は、2番人気と高い支持を得た前走のチャンピオンズCこそ出遅れが響いて12着に敗れたが、この舞台ではユニコーンS、ヒヤシンスSを勝ち、武蔵野S2着と実績は上々。巻き返しが注目される。

 アスカノロマン(栗東・川村禎彦厩舎、牡6歳)は昨年の3着馬。前走の東海Sは前に行けず8着だったが、本来の先行策が取れれば、上位争いが可能だろう。

 ジャパンダートダービー2着馬で、交流重賞3勝のケイティブレイブ(栗東・目野哲也厩舎、牡4歳)も争覇圏内。初ダートの交流GI・JBCレディスクラシックで2着に入った2年前の桜花賞馬レッツゴードンキ(栗東・梅田智之厩舎、牝5歳)は、京都牝馬Sとの両にらみだが、出走してくれば当然、目配りする必要がある。

 JBCレディスクラシックでレッツゴードンキを下して連覇を飾ったホワイトフーガ(美浦・高木登厩舎、牝5歳)も潜在能力は牡馬に負けないものがある。初ダートだが、長期休養明けを2戦して状態アップが見込めるデニムアンドルビー(栗東・角居勝彦厩舎、牝7歳)も、ジャパンC、宝塚記念で2着がある実績馬。道悪で走りやすい馬場になれば、浮上の余地があるかもしれない。

★フェブラリーSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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