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2016.11.21 16:28

【京阪杯】レース展望

昨秋のオープン特別・京洛Sを快勝したネロ

昨秋のオープン特別・京洛Sを快勝したネロ【拡大】

 ジャパンC当日、27日の中央競馬は変速的な番組構成となる。東京は全11レース制で、ジャパンCが最終レース。そして京都は、最終12RにGIII京阪杯(芝1200メートル)が組まれている。ロードカナロア(2011年1着)やビッグアーサー(昨年2着)が出世の足がかりとした一戦で、JRAでは年内最後の芝1200メートル重賞。GI経験馬と上がり馬の対決が見ものだ。

 一連の戦績から人気の中心になりそうなのはネロ(栗東・森秀行厩舎、牡5歳)。スプリンターズSは6着に終わったが、勝ったレッドファルクスとは0秒1差にすぎない。京都の芝は【1・0・0・6】と案外な成績だが、昨秋のオープン特別・京洛Sを3馬身半差で快勝しており、適性はあるはずだ。1週前追い切りでは、坂路で4ハロン48秒5(!)と相変わらず豪快な動きを披露。使い詰めでも疲れは感じられない。ミカエル・バルザローナ騎手と約2年ぶりのコンビで、悲願の重賞初制覇に挑む。

 5カ月半ぶりの実戦となったスワンSで果敢にハナを奪い、3着に粘ったのがエイシンスパルタン(栗東・藤岡健一厩舎、牡5歳)。5歳馬ながら、まだキャリア12戦と伸びしろを感じさせる素質馬だ。ひと叩きされて動きも良化。【3・0・1・1】と得意にしている京都コースで、今年の高松宮記念を制した僚馬ビッグアーサーにもヒケを取らないと陣営が高く評価するスプリント能力を見せたいところだろう。

 オープン昇級後は全くの頭打ちと思われていたラインスピリット(栗東・松永昌博厩舎、牡5歳)が、夕刊フジ杯オパールS、ルミエールオータムダッシュと堂々の2連勝。440キロ台に馬体が増えてから、見違えるような走りを披露している。前走は57キロを背負っての完勝。別定の56キロで臨めるのも有利な材料だ。

 1000万下-1600万下を連勝して勢いに乗る上がり馬メラグラーナ(栗東・池添学厩舎、牝4歳)も侮れない。遅生まれの豪州産馬で、ここに来てようやく本格化してきた印象。決め手を生かす戦法も板に付いてきた。先行脚質の馬が多く、展開も向きそうな顔触れ。今の充実ぶりなら重賞の壁を一気に突破しても不思議はない。

 2歳時に函館2歳Sを制したクリスマス(美浦・伊藤大士厩舎、牝5歳)もすっかり安定感を取り戻した。TVh杯、UHB賞と夏場に2連勝。今回は休み明けで輸送競馬となるだけに当日の気配がポイントだが、5戦連続で3着以内とスプリント戦では抜群の安定感を誇る。久々の重賞Vも十分だ。

 3年前の覇者で昨年は3着だったアースソニック(栗東・中竹和也厩舎、牡7歳)も衰えはない。前走のセントウルSはビッグアーサーと0秒3差の4着。10~12月は【4・1・2・7】と得意な季節でもあり、昨年に続くアンドレア・アッゼニ騎手とのコンビで一発を狙う。

 このほかにも、スプリンターズS、スワンSと着順ほど負けていないティーハーフ(栗東・西浦勝一厩舎、牡6歳)や、僚馬で桂川Sを鮮やかに差し切ったフミノムーン(牡4歳)、スムーズに先行できればしぶといセカンドテーブル(栗東・崎山博樹厩舎、牡4歳)などがスタンバイ。底力上位のアクティブミノル(栗東・北出成人厩舎、牡4歳)は登録段階で補欠1番手だが、出走できれば当然、ノーマークにはできない。ジャパンCの余韻が残る中で、見応えある電撃戦が繰り広げられそうだ。

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